カテゴリー:解剖生理学

  • 末梢神経損傷と再生

    中枢神経と末梢神経では障害後の再生能力が大きく異なります。末梢神経は、損傷した後にしばしば修復されることがあります。切断部の遠位側では、軸索は変性しますが、軸索を取り囲む結合組織は生き残ることが多いとされ…
  • 運動制御の不正確さと神経ノイズ

    運動制御はしばしば不正確なものです。だからこそ、ゴルフやダーツ、野球やサッカーなどのプロのように、緻密な制御を行える専門家は社会で賞賛を得ます。しかし、熟練したプレーヤーの運動にも、ある程度の変動がありま…
  • 筋活動の逆転

    3度の運動自由度をもつ関節の筋は、関節の肢位によって働きが異なります。これらの筋が通常もつ働きとは異なったり、逆の作用になることさえあります。もっとも典型的な例は、内転筋群の屈曲要素の逆転です。直…
  • 脊髄への下行路の遮断と痙縮

    筋緊張、つまり筋が伸張に抵抗する力は、筋に内在する弾性もしくは硬さに依存します。筋には引き伸ばしに抵抗する直列および並列の弾性要素があるため、その作用はバネのようなものになります。しかし、筋緊張には神経系…
  • 補足運動野、前補足運動野の障害

    補足運動野、前補足運動野、およびそれらと連絡する前頭前野における障害により、運動の開始と解放に困難が生じます。運動の開始において、自発的な腕の運動の喪失として顕在化します。その場合、患者は適切に促されれば…
  • Ia抑制性介在ニューロンと共収縮

    相反性神経支配は、伸張反射だけでなく随意運動にも役立ちます。例えば、運動中に拮抗筋を弛緩させると、主動筋がその反対の運動をする筋の収縮に対抗する必要がなくなり、その結果、運動の速度と効率が高まることが知られていま…
  • 下腿三頭筋と収縮度合いの差

    下腿三頭筋はその名の通り、3つの筋腹から構成されており、これらは共通のアキレス腱となて踵骨後面に付着します。3つの筋腹中、1つだけが単関節筋で、ヒラメ筋がそれにあたります。このヒラメ筋は、距骨と腓骨、それ…
  • 大腿直筋の生理学的作用

    大腿直筋は、大腿四頭筋の筋力のわずか1/5しかもちません。そのため、それ自体のみでは膝関節を完全に伸展することは不可能となります。しかし、この筋の二関節筋という特性がその特異性を発揮させます。この…
  • 運動ニューロンの入出力と脳幹からの入力

    運動ニューロンの発火頻度は、脊髄の運動ニューロンへの興奮性入力により発生した脱分極の大きさと、脊髄の運動ニューロンへの興奮性入力により発生した脱分極の大きさと、脊髄の運動ニューロンの膜固有の性質に依存します。これ…
  • 股関節の関節包と靭帯

    関節包の内面は滑膜により裏打ちされ、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯、坐骨大腿靭帯によって関節包の外面を補強しています。これらの伸張された靭帯と関節包、周囲筋の他動的な張力が股関節の最終可動域を決定します。関節…

ピックアップ記事

  1. 副腎皮質ホルモンとは、副腎皮質から分泌されるホルモンの総称です。副腎皮質からは、性ホルモンと…
  2. ヒトが言葉をあやつれる第一の理由は、高い知性を実現するだけの脳を備えているからです。ヒトの大…
  3. 脂肪組織は,生体内の余剰エネルギーを脂肪の形で貯め込む特殊な器官である。それゆえに現代人にあ…
  4. 「運動中は何を飲めばいいのか」という質問をよく受けますが、基本的に大量に汗をかく激しい運動でなければ…
  5. 日本人がもっとも多く訴える自覚症状は腰痛だといわれています。一説によると、一生のうちに一度で…
  6. レプチンというホルモンが、体脂肪量の調節において重要な役割を演じています。本来、レプチンは、食欲…
  7. 運動後の水分補給や栄養補給には何が効果的か。これに関しては、さまざまなところで議論が行な…
  8. 蛋白に限らず糖類・脂質などの生物の体を構成する有機物質を分解する作用のことを異化:カタボリズムと言い…
  9. 最近、肌寒くなってきて「秋」らしくなってきましたね。秋といえば「食欲の秋」ですね!皆さん食べ過ぎ…
  10. 筋収縮には ATP が必要であるが、筋内のATP の量はわずかであるため、運動を継続す るた…

最新記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…

注目TOPIC

  1. 2014-11-28

    エネルギー不足時の糖代謝

    エネルギー不足時には、肝臓でグリコーゲンを分解したり、筋肉から放出されるアミノ酸から糖新生をして、グ…
  2. 2015-9-21

    身体動揺と防御反応

    人間が立位姿勢を保持している時、突然、床面が水平に移動したり、肩甲帯や骨盤帯を押されると、重心線は安…
  3. 2014-10-13

    同化・異化とは何か 〜代謝を考える〜

    蛋白に限らず糖類・脂質などの生物の体を構成する有機物質を分解する作用のことを異化:カタボリズムと言い…
  4. 2015-5-20

    難消化性デンプンとは

    難消化性デンプンとは、レジスタントスターチといい、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くでんぷん、…
  5. 2015-6-5

    筋小胞体の機能低下による筋疲労とは

    筋が発揮する張力は筋形質内の遊離Ca2+濃度により制御されています。骨格筋では、筋小胞体がこ…
ページ上部へ戻る