ホルモン分泌

運動やトレーニングをすると、その直後には、さまざまなホルモンの血中濃度が一過性の変化を示します。

また、トレーニングを繰り返すことで、長期的な変化が現れるものもあるといいます。

ホルモンの中には、筋に対してタンパク質の合成を刺激し、成長や肥大を促すアナボリックホルモンと、逆にタンパク質を分解してしまうカタボリックホルモンというものがあります。

今日は代表的なアナボリックホルモンである成長ホルモンについてお話します。

成長ホルモンとは、下垂体から分泌されるペプチドホルモンで、その血中濃度は一日のうちで大きく変動します。

筋や骨の成長を促すだけでなく、体脂肪を減らしたり、免疫機能を高めたりなど、健康の維持促進の面でも重要なホルモンです。

間脳の視床下部から分泌されるGHRH(成長ホルモン放出ホルモン)によって活性化され、ソマトスタチンによって分泌を抑制されます。

視床下部は、上位の運動中枢が強く興奮した場合や骨格筋内にある感覚神経が乳酸などの代謝産物を受容した場合に興奮し、GHRHなどのホルモン下垂体に向けて放出します。

また、肝臓から分泌されるIGF-1は成長ホルモンの刺激によって分泌されるため、成長ホルモンと同じような傾向の変化を示します。

安静時や一日当たりの成長ホルモンの分泌量が、トレーニングによって長期的な変化を示すかどうかはよくわかっていません。

ただし、トレーニング直後に炭水化物とタンパク質を複合したサプリメントを摂取するように習慣づけると、安静時の濃度と、トレーニング後の濃度がともに上がるという報告もあるようです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-8-12

    生活習慣病と運動

    Ⅰ型を除く糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症・肥満などが生活習慣病として挙げられます。こ…
  2. 2017-1-15

    クールダウンの必要性

    ダッシュなど激しい運動を行うと、乳酸が多く算出され、血中乳酸濃度が増加します。全力で400メ…
  3. 2016-12-27

    ムーブメントスキルを考える上で大切な3つの概念

    傷害予防やパフーマンス向上のを達成するためには、ムーブメントスキルの向上が不可欠です。ムーブ…
  4. 2017-1-16

    ウォームアップの必要性

    運動前にウォーミングアップを行うことは大切です。ではなぜ必要なのでしょうか。ウォ…
  5. 2017-1-10

    神経・筋に対するトレーニングの効果

    トレーニングで用いる負荷の大きさや、動作様式に応じて神経や筋肉にさまざまな適応を引き起こします。…
ページ上部へ戻る