縫工筋は、身体で最も長い筋です。「仕立て屋」というラテン語が語源で、昔、仕立て屋がしばしば足を組んで仕事をしていたことからきています。

縫工筋のトリガーポイントは、局所的名痛みを起こします。痛みは上前腸骨棘から大腿前面に向かい膝内側に回り込む軌道上のどこでも起きる可能性があります。

それは、筋膜痛を代表するような痛みではなく、灼熱感またはヒリヒリする感覚が感じられます。

股関節を急に動かしたり、過伸展により、トリガーポイント周囲に鋭い痛みを生じます。

座位は、縫工筋を緩めるので一時的に緩和し筋緊張を持続するため、症状を悪化させます。立位は、筋緊張を持続するため、症状を悪化させます。

縫工筋のトリガーポイントは、活発に痛みを膝へ送りません。しかし膝内側は、圧に対して過敏になるため、膝を重ねおて横になると不快感を覚え、膝関節に何か問題があるのではないかという誤解につながります。

縫工筋による知覚神経の圧迫は、大腿外側の前面の皮膚に、表層の灼熱感、痺れ、痒み、ヒリヒリ感を生じます。これは、関連痛ではなく、神経に関連する直接的な影響です。これらの症状はしばしば「知覚異常性大腿神経痛」と呼ばれるが、脚に痺れと痛みがある、ということを大げさに言っているだけです。

しかしこれは正確な診断ではないのでこれらの症状がある場合、縫工筋のトリガーポイントを探すことをお勧めします。

縫工筋のトリガーポイントが形成される原因に、足を地に着けて突然、勢いよくひねる動きをしたり、脚をねじりながらの転倒や、脚を回旋したヨガポジションの維持、座位または睡眠中に脚を上げ続けるといったことがあります。

縫工筋を正常に保つには、異常に大股で歩行することや、異常な捻転運動はさけるべきです。

縫工筋は、それ自体ではめったに問題を起こしません。他に関与する筋である大腿直筋、内側広筋、中殿筋、小殿筋、梨状筋、内転筋の影響を受けやすい筋です。

 

 

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