膝窩筋は膝後部にある小さな筋です。膝窩筋のトリガーポイントはしばしば見落とされます。

膝窩筋には膝のロックを解除する機能があり、膝の屈曲を可能にします。また、大腿骨が脛骨上を前方へ動くのを防ぐ後十字靭帯を補助します。

膝窩筋のトリガーポイントは、膝を伸展するときに膝後部に痛みを起こします。短縮した膝窩筋は膝の正常なロッキングを妨げます。

かがんだり、ランニングやウォーキングすることで痛みが生じ、坂道を下る、階段を下りるなどの動作でさらに悪化します。

トリガーポイントにより生じる膝痛は、腱炎、靭帯損傷、半月板か他の膝関節組織の損傷と誤診されることもあります。

それなのでまずは、膝窩筋のトリガーポイントを探すべきです。

膝窩筋のトリガーポイントは、腓腹筋の2つの筋頭の間、膝のくぼみのすぐ下に見つけることができます。

脛骨のかなり深部に位置するので、母指でマッサージします。この場所は繊細であるため、マッサージ器を使用しないほうがよいです。

そして、もう1つの足底筋も膝の後部にある小さな筋です。長い腱を持った足底筋は、下腿三頭筋を補助し、足関節の底屈を行います。

足底筋は非常に小さな筋であり、膝関節と足関節において同時に伸展が起きると、容易に過伸展を起こします。

足底筋トリガーポイントからの痛みは、膝窩の中心に起きるが、ふくらはぎ上部まで拡大することがあります。

トリガーポイントは、膝窩部の外側、膝の後部のくぼみあたりを探します。膝窩筋と同じようにマッサージします。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-9-21

    身体動揺と防御反応

    人間が立位姿勢を保持している時、突然、床面が水平に移動したり、肩甲帯や骨盤帯を押されると、重心線は安…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2015-3-30

    意外と身近な「ペットボトル症候群」とは?

    季節的に暖かくなるにつれて水分摂取の量が増えていきますが、ジュースをよく飲む方にとっては注意すべきこ…
  4. 2015-5-19

    血液脳関門と脳の栄養

    脳の血管には「血液脳関門」といわれる構造があり、血中のタンパク質やその他の物質が脳の中に侵入できない…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…
ページ上部へ戻る