膝窩筋は膝後部にある小さな筋です。膝窩筋のトリガーポイントはしばしば見落とされます。

膝窩筋には膝のロックを解除する機能があり、膝の屈曲を可能にします。また、大腿骨が脛骨上を前方へ動くのを防ぐ後十字靭帯を補助します。

膝窩筋のトリガーポイントは、膝を伸展するときに膝後部に痛みを起こします。短縮した膝窩筋は膝の正常なロッキングを妨げます。

かがんだり、ランニングやウォーキングすることで痛みが生じ、坂道を下る、階段を下りるなどの動作でさらに悪化します。

トリガーポイントにより生じる膝痛は、腱炎、靭帯損傷、半月板か他の膝関節組織の損傷と誤診されることもあります。

それなのでまずは、膝窩筋のトリガーポイントを探すべきです。

膝窩筋のトリガーポイントは、腓腹筋の2つの筋頭の間、膝のくぼみのすぐ下に見つけることができます。

脛骨のかなり深部に位置するので、母指でマッサージします。この場所は繊細であるため、マッサージ器を使用しないほうがよいです。

そして、もう1つの足底筋も膝の後部にある小さな筋です。長い腱を持った足底筋は、下腿三頭筋を補助し、足関節の底屈を行います。

足底筋は非常に小さな筋であり、膝関節と足関節において同時に伸展が起きると、容易に過伸展を起こします。

足底筋トリガーポイントからの痛みは、膝窩の中心に起きるが、ふくらはぎ上部まで拡大することがあります。

トリガーポイントは、膝窩部の外側、膝の後部のくぼみあたりを探します。膝窩筋と同じようにマッサージします。

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