フレイルという概念

人間は年齢を重ねるにつれて身体機能が落ちてきます。

そしてそれをそのままにしておくとQOL、ADLの低下に繋がります。

最近では、高齢者のこのような状態を、「フレイル」と呼びます。

フレイルとは、元々はFrailty(虚弱)という言葉で欧米の医療現場では古くから使われており、これは、高齢になり、生理的機能が低下することでストレスに対し脆くなり、生活機能障害、要介護状態になりやすい状態、また、筋力の低下により転倒しやすくなるような身体的問題だけではなく、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念のことです。

日本ではそのまま虚弱という言葉で表現してきましたが、それでは全てを表現してるとは言い難く、日本老年医学会はこれをフレイルという言葉に置き換え、フレイルの早期発見と対処の必要性を呼びかけました。

日本では、Frailtyはこれまで老弱、脆弱、衰弱というような意味で使われており、加齢に伴い不可逆的に老い衰える状態といった印象を与えてきましたが、近年では、運動などの適切な介入により、健常な状態へと戻るという可逆的な可能性も示唆されています。

まだ日本では認識が浅く、一言に老化と片付けられてしまいがちですが、フレイルの場合放っておくと要介護に繋がる段階ですので、やはり早期発見と対処が必要で、分類すると病気と健康の中間に位置します。

アメリカの評価法では、体重減少(年間で2〜3kg)、疲れやすくなった、筋力の低下、歩行速度の低下、活動性の低下(出掛けなくなった等)のうち3つに当てはまったらフレイルの疑いがあります。

このフレイルの予防としてはやはり運動が挙げられますが、適切な運動を行ってもそれに見合う強化すべき栄養素を適切に補給できなければ効果を充分に得ることはできませんし、感染症などの体力低下に繋がる因子の予防、身体活動状況のチェックなど様々です。

運動・栄養・休養、三位一体で高めていきたいものです。

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