トリガーポイントの症状として定義されているものに、関連痛があります。関連痛の特徴として深部痛があげられ、動くことによって痛みが激化することもあります。

他の原因による痛みと同様、極めて激しいものです。痛みのレベルは、筋の大きさよりもトリガーポイントの過敏性に影響されます。もっとも小さなトリガーポイントが、起き上がれないほどの痛みを生じさせることもあります。

よくみられる関連痛の例に、緊張性頭痛、片頭痛、副鼻腔の痛み、顎の痛み、咽頭痛、耳の痛み、振り向くことができないほどの首の痛み、走りすぎによってわき腹に激痛を覚えることもあります。

また、背中の痛みの原因はいつも筋膜が関係しています。背中に痛みを感じると、関節炎、椎間板の障害、椎骨のズレなどをまず思い浮かべるでしょうが、だいたいは筋膜のトリガーポイントの関連痛と考えられています。

突然の下腹部痛や性機能に関する痛みは骨盤内部のトリガーポイントの関連痛である可能性があります。腹直筋のトリガーポイントが急性虫垂炎の症状を装うこともあります。子供や大人の夜尿症の場合も、下腹部のトリガーポイントによって尿道括約筋が弱っていることがあり、月経痛の大部分ですら腹筋のトリガーポイントに起因しています。

このように身体の内部のものと思える多くの症状が、実際には身体の外側にある筋のトリガーポイントから誘発されたものだとされています。

これらは定期的にマッサージを行うとかなり予防できると考えられているので、日々セルフマッサージで関連痛をなくしましょう。

 

 

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