日常生活を送っていると、特に何かをしたわけじゃないのに体が痛い、調子がよくない、というようなことがよくあります。

そういった原因不明の体の不調、痛みの大半は、トリガーポイントと呼ばれる筋肉の硬結が原因で起こると考えられています。

何百万人もの患者がいるとされている線維筋痛症ですらトリガーポイントに起因する例が多数あるとされています。

トリガーポイントは、頭痛、首や顎の痛み、腰痛、関節炎、靭帯損傷など、多種の関節痛の原因であると考えられます。

また、めまいや吐き気、不整脈やテニス肘といった問題を引き起こす可能性もあります。

中には、治療手段がないと思われている持続性の痛みや障害で、患者が抑うつ状態に陥ることもあります。

現状では、トリガーポイントという概念は医療従事者に完全に受け入れられているわけではありません。

その原因のひとつとして東洋医学を基礎とする指圧療法と混同されがちだということがあります。

確たる科学的調査が行われていないため、証拠不明の擬似科学だと思われることがあるのです。

しかし、近年の西洋医学の研究結果から、トリガーポイントのことが明らかになりつつあります。

トリガーポイントは実在し、指で触診でき、独特の電気信号を発生させるため、機器で測定することも可能です。

トリガーポイントに起因する問題は驚くほど簡単に解決することができると考えられています。

実際、正しい情報さえ得られれば、たいていの人は自分で治療することができるといいます。

そうなるためにも、まずトリガーポイントという概念をしっかり理解していくことが重要です。

原因不明の肩こりや腰痛ももしかしたらトリガーポイントの仕業かもしれませんね。

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