人の姿勢や動作は、骨格や筋膜、関節を支持し、筋系の意識的あるいは無意識的なテンション(張力)によって生み出されています。

神経からのインパルスにより筋が部分的に収縮することで筋トーン(緊張)が引き起こされ、テンションが生じます。
この部分的に収縮した状態が、姿勢や動作の基礎となります。

筋は脳からの指令を待っている弛緩状態でも活動が停止しているのではなく、1日を通して様々なレベルで部分的に活動しています。

姿勢や体勢を変えたり動いたりすると、ある筋はリラックスして伸張し、またある筋は収縮して短縮して、その他の筋の長さは変化しないが、支持や安定化の役割を果たすためにテンションが亢進したり低下したりします。

人は、ある動作パターンや姿勢を繰り返すことで、筋系における血液の循環やグリコーゲンの貯蔵、組織の収縮力などを改善するのと同時に、モーターコントロールに関与する神経系の構成要素も改善しています。

筋のトーンやテンションは可動性や柔軟性の制限、バランスや安定性、モーターコントロールに制限があると筋のトーンの亢進や筋のトーンとテンションの低下に繋がります。

的確な筋トーンとテンションにより、適切なアライメントを維持しながら立ったり動いたりすることが可能となり、効率の悪い筋活動によるエネルギーの損失がない効果的な動作や素早い反応を行うことができます。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-3-6

    尿による水分量の調節

    1日に尿をする回数は、成人で平均4~6回、その量は1日で約1.5リットルになるといわれています。…
  2. 2015-5-20

    紫外線に注意!

    暑さも増し、日焼けをした方もいるかと思います。日焼けは、太陽光のなかで「紫外線によって皮膚が…
  3. 2015-6-7

    カルノシンやアンセリンの緩衝作用で筋疲労軽減を

    カルノシンやアンセリンなどのイミダゾールジペプチドは、動物の脳、心臓、肝臓、腎臓、神経系や骨格筋中に…
  4. 2017-4-22

    大きい筋肉ほど回復が遅く、小さい筋肉ほど回復が早い

    トレーニングのプログラムを分割する場合は、トレーニング部位によって回復期間に差があることを考えないと…
  5. 2017-1-28

    トルクコントロール

    トルクとは、筋肉が関節を回す力のことです。それを最適な状態にするのが「トルクコントロール」で…
ページ上部へ戻る