子供には強い体になってもらいたいですし、スポーツ競技でも活躍させたい。

・・・と思ってる親は多いとおもいます。

では、子供のうちから筋トレをさせた場合の効果はどれほどあるのでしょうか??

 

第二次性徴以前の子供(小学生以下)の筋力トレーニングの効果を検証する結果、おおむね「筋力の伸びは大きいが筋肥大効果はわずかである(もしくはほとんど起こらない)」となるようです。

 

子供の筋力トレーニングによる筋力増強の効果は、主に筋肉に力発揮の指令を出す神経機能の向上や筋肉自体の収縮能力の向上といった神経ー筋の「質的な変化」によるものと考えられます。

筋量増大という「量的な変化」によるところは小さいようです。

このように第二次性徴以前の小学生でも筋肉の質的な変化による筋力の向上は期待できます。

 

ですが、筋肉の「質的な変化」の伸びしろは「量的な変化」と比べると大きくありません。

成人の場合のように筋トレを継続していくことで筋量が大幅に増大し、それに応じて筋力が1.5倍、2倍と伸びていくようなことは子供の場合には起こりにくいといえます(成人のようには筋肉はつきにくいですが、筋肥大が起こらないわけではありません)。

 

では、筋トレによって筋肥大の大きな効果が得られるようになるのはいつ頃からでしょうか??

筋量の増大はテストステロンなどの性ホルモンを分泌する精巣(女性ならエストロゲンを分泌する卵巣:エストロゲンにも筋肥大促進作用があります)や、成長ホルモンを分泌させる脳幹視床下部下垂体などの発育が引き金となって開始されると考えられています。

実際に、筋肥大を誘発するこれらのホルモンの分泌量が増加する第二次性徴期13~14才くらいから20才くらいにかけて筋肉量は急激に増加します。

筋トレの開始時期もこのあたりから始めるのが良いのではないかといえそうです。

 

ただし、身体が伸びている間は成長軟骨などの保護のため大きな力を関節などの骨格系にかける運動はあまり薦められていません。

以上を考慮すると「第二次性徴に入った中学生くらいから、腕立て伏せなどの自体重を用いた関節にあまり無理のかからないレベルの筋トレを開始し、ベンチプレスなどの本格的な筋トレは、身体の伸びが落ち着いた高校生くらいから徐々に始める」のが良いのではないかと思われます。

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