パフォーマンスを向上させる反復練習

スポーツのパフォーマンスを向上させるためには、そのスポーツに必要なスキルの要素を特に繰り返し練習すると思います。

それは、必要なスキルを繰り返し練習し、必要な脳の神経回路を強化する必要があるからです。

1日当たりの練習量は多いほうが練習効果は大きくなりますが、その練習効果は1週間で現れ、その後は練習量による差は一定になるという研究があります。

そのことから、練習はやり始めにたくさんやることが大切であると考えられています。

また、反復練習の注意点としては、1つの動作をリズミカルに反復すると、その動作自体というよりも、その動作の繰り返し全体が1つの系列動作として習得されてしまい、実際の試合とは力の入れ方や動き方が異なってしまう危険があります。

さらにまた、いくつかのパターンの動きを、パターンごとまとめて行う練習(ブロック練習)と、異なるパターンを順不同に混ぜ合わせて行う練習(ランダム練習)とを比較すると、練習中にはブロック練習のほうが成績は良くなりますが、休息期間をおいて再テストを行うと逆に、ランダム練習のほうが良くなるという報告があります。

そのため、反復練習を行う際は、1回1回、新たな気持ちで集中して行うことが大切になります。

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