大きな力を出させない身体のしくみ

スポーツや生活の中で大きな力を出すことが必要な場面がたくさんあります。

その中で身体を守るためにあえて大きな力を出させない仕組みがあるのです。

筋肉はその端と端に腱という組織で関節をまたいで骨につながっています。

筋肉で発生した力は腱によって骨に伝わります。
じょううとすると、関節 は筋肉の縮もうとする方向にその角度を変えようとしますが、もしその動きに抵抗して関節を逆に動かそうとする力が加わると、筋肉が縮もうとする力を発揮しても関節はすぐには動きません。

これは、腱の中にあるゴルジ腱器官という感覚器官から信号が出て、その腱が傷つくかもしれないという信号が脊髄に伝わり、運動神経細胞からの筋肉に対する指令が弱まり、力の発揮が弱くなるためです。

この仕組みはゴルジ腱反射と呼ばれています。

ケガをしないためにはこの反射は大切ですが、大きな力を出す為にはこの反射は邪魔になります。

トレーニングにおいて繰り返して徐々に負荷をかけていくことにより、この反射が勝手に働かないように身体をならしていきましょう。

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