運動負荷試験について

運動負荷試験とは、安静時に発見しにくい潜在的な狭心症や不整脈などを発見するための検査で、心臓病患者では運動耐容能や心予備能の評価に使われます。
例えば、冠動脈硬化などがあって冠不全というケースの人でも、安静時には酸素消費が少なく、心臓も大きな仕事を要求されないので、心電図には何も異常が出ないことがあります。
そこで、トレッドミルや自転車エルゴメーター運動を、軽い負荷から段階的に負荷量を増やして心臓に運動負担をかけていき、運動前・運動後を通じて、連続的に心電図と血圧をモニターして、異常の有無をチェックします。
自覚症状や異常所見が発現するまで、あるいは目標心拍数まで運動を続ける運動負荷試験を行うと、潜在的な心疾患の発見率が高くなります。
トレッドミルを用いる方法としては、3分ごとに速度と傾斜を増加させる方法が、一般的で、自転車エルゴメーターでは、連続的に運動強度を高めていく方法が一般的になります。
踏み台の昇り降りを繰り返す簡易な試験法もあります。
なお、実施にあたっては、急に強い負荷がかからないように、あるいはテストが長引かないように、年齢や体力水準に合わせて、強度の上げ方を変えています。
運動中は、心電図を記録するための電極を胸につけ、心電図・血圧・自覚症状がモニターされ、自覚症状や異常所見があればその時点で、なければ目標心拍数を目安に行わせ、回復過程もモニターします。
スポーツ選手は、競技中に心臓に強い負荷がかかる場面が多いので、メディカルチェックとして、運動負荷試験を受けていることは重要になります。
また、一般の人がスポーツを楽しむ場合でも、潜在的な心疾患があれば危険ですが、安静時の心電図検査などでは異常が発見しにくいので、運動負荷試験を受けることが望ましいです。
そして、運動負荷試験を行うことによって、心臓に問題のある人でも、自身にとって危険が少ない運動強度を数量的に確認することができます。

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