負荷に自重を用いる場合の留意点

筋力エクササイズの負荷に自重を用いた場合、鍛えたい筋や筋群に加わる負荷強度は、自重に対するそれらの筋および筋群の筋力水準に依存します。

しかし、自重を負荷として用いる筋力エクササイズは、日常生活動作をエクササイズ動作として利用して行えるトレーニングであり、運動場所や参加人数などの制約を受けず、簡単に実施できるという利点があります。

今までは、筋力エクササイズ時の自重の負荷は比較的低負荷・低強度であると考えられてきました。

しかし、筋力水準の低い介護保険利用者などの虚弱高齢者に対しては、自重は高強度の負荷となりうることがあります。

これは、ケガから復帰過程でアスレティックリハビリテーションを実施している競技者でも同様であると考えられます。

また、自重による負荷は個々の筋力水準の違いがその負荷強度を決定します。

自重を負荷としてスクワット動作による大腿四頭筋への筋力エクササイズを実施した場合、そのトレーニング効果はトレーニング開始時の筋力水準に依存しています。

このことは筋力水準の低いものほど高いトレーニング効果が出るが、反対に筋力水準が高い者に関しては、自重による負荷では負荷強度が不足しておりトレーニング効果が認められないなど自重負荷による筋力エクササイズの限界も同時に表しています。

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