フィードバックとフィードフォワード

スポーツにはケガはつきものです。

なぜケガをしてしまったのか原因を考え改善していく必要があります。

スポーツ外傷の予防や再発防止を目的としたエクササイズを作成する場合、スポーツ動作中に生じる不意な外力への反応を改善するためには予測制御(フィードフォワード制御)が重要で、反応制御(フィードバック制御)で対処するには遅すぎるといわれています。

フィードバックとは知覚された諸情報を統合し、進行している運動を修正して正しい運動に導く制御様式で、フィードフォワードは考えられる事象を予測し、フィードバック情報を待たずに運動を制御します。

不意な外乱が起きたとき筋肉の反応速度では関節を守ることは困難になります。

例えば、膝関節に不意な外反ストレスが生じた際筋収縮の開始は膝内側側副靭帯が断裂したあとに起こるのです。

非予測的外乱刺激に対応するためには、たとえば足関節内反捻挫に対するひ骨筋エクササイズのような短関節運動だけが必要なわけではありません。

不意な外乱刺激を想定した多関節運動や多重課題を繰り返し練習することで、運動前野や補足運動野といった運動プログラム中枢における運動パターンの構築を促通し、予測性を増して非予測性を少なくすることが大切になります。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2017-2-25

    対空時間と接地時間がバネの大きさを決める

    素晴らしいジャンプをするバレーボール選手や、一瞬のダイナミックな動きをするスポーツ選手について、あの…
  2. 2014-12-17

    筋トレをすると背が伸びなくなるって本当?

    トレーニングにまつわる迷信として「筋トレをすると背が伸びなくなる」というものがあります。…
  3. 2014-12-10

    たとえ休日でも寝だめはダメなんです

    普段平日の睡眠不足に悩まされている方に採用されがちな解消法として「寝だめ」というものがあります。…
  4. 2015-6-14

    神経系と下行性伝導路

    下行性伝導路は遠心性伝導路ともいい、中枢の興奮を末梢に伝えるもので、運動伝導路と分泌伝導路からなって…
  5. 2017-3-13

    高齢者における筋力エクササイズ

    加齢により筋骨格量は減少し、筋力低下を引き起こすことはよく知られています。加齢による筋力低下…
ページ上部へ戻る