大きな力を発揮するために

筋肉が力を発揮する源は、筋原線維にあるミオシンのクロスブリッジがアクチンを引き込むことです。

筋肉ができるだけ大きな力を発揮するためには、このミオシンのクロスブリッジがアクチンを引き込む効率ができるだけ高くなればよいということになります。

筋肉の長さが短いときは、多くのアクチンがすでにミオシンに引き寄せられてしまっている状態です。

この状態からさらにアクチンを引き込むことはできません。

ですから筋肉の長さが短くなると大きな力を発揮することが難しくなります。

筋肉が引っ張られた状態では、ミオシンとアクチンが重なり合っていない部分があります。

するとクロスブリッジがアクチンを引き込むための作用を及ぼすことができません。

ですから、ミオシンがアクチンを引き込む効率も高いとは言えません。

ミオシンとアクチンの重なり具合からすると筋肉が短くも長くもなくミオシンのクロスブリッジの最大数がアクチンと重なり合ったちょうどよい長さの時に最も大きな力が出せるということになります。

筋肉が自分から力を発揮する仕組みだけ考えると短くも長くもなく中間の長さでもっとも大きな力を出せるということになりますが、筋肉には弾力性という性質があり、少し引きのばされるとそこからゴムのように元に戻ろうとする力が働きます。

この力が筋肉の能動的な活動による力に加わるともっとも大きな力が出せることになります。

多くのスポーツ動作は大きな力を発揮するために、このような筋肉が少し伸ばされた状態を作り出すテクニックが使われます。

スイング動作のバックスイングなどです。

動作においては主に使う筋肉をあらかじめ少し伸ばしておいて、そこから力を発揮すると強い力が発揮できるのです。

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