スポーツで重要な筋肉の立ち上がり

陸上競技の短距離選手が100mを走るとき、選手の足の裏が地面についている時間はとても短いです。

一流選手では最もスピードが出てくる50~80mくらいの位置だと、0.1秒以下になる選手がたくさんいます。

普通の中学生や高校生でもダッシュしているときに足が地面についている時間は0.2秒もありません。

速く走るためにはできるだけ速く脚を動かすだけでなく、できるだけ大きな力を地面に加えなければなりません。

その時いくら大きな力でもそこに到達するまでに長い時間がかかっていたのではいけません。

足が地面についている時間は0.2秒もないのですから、その間に地面に伝わらない力は速く走るということでは役に立たないのです。

ゆっくり時間をかけて発揮できる力がいくら大きくても、その力は無駄になってしまいます。

スポーツでは筋力の絶対値の大きさよりも、いかに速く筋力を立ち上がらせるかのほうが重要になります。

時間をかけて発揮できる最大値がいくら大きくても、その力を伝えることができる時間内でどこまで瞬間的に筋力を立ち上げることができるかで勝負は決まるのです。

このような短時間で発揮される筋力は、爆発的筋力とかスピード筋力とよばれています。

思いバーベルを持ち上げる力がついたのにジャンプ力やダッシュ力のような速い動作に改善が見られないときには素早く大きな力を発揮する爆発的筋力のトレーニングを行いましょう。

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