筋腱複合体について

人間の身体は、脳からの指令によって筋肉が収縮し、骨を動かす仕組みになっていますが、その骨と筋肉の接合部は、腱を介して付着しています。

筋肉は、1本1本の細い筋線維からなり、それが束ねられ筋束になり、さらにそれが集められたものを筋腹と呼んでいます。

また、筋腹と腱のつなぎ目を筋腱接合部といい、筋腹と腱をつなぎ合わせた全体を筋腱複合体といいます。

筋と腱は、それぞれ別に働くのではなく、連携しています。

例えば、外部からの力が加わったとき、筋は力に応じて収縮・伸張しますが、腱は加わった力を一時的に蓄え、伸張されると強い力で短縮するという性質を持っています。

この両者の性質を合わせて筋腱相互作用といい、身体運動を理解する上で、重要な概念になっています。

ふくらはぎとアキレス腱が典型的な筋腱複合体です。

連続してジャンプを行うとき、接地時にはふくらはぎとアキレス腱の筋腱複合体が伸ばされます。

その時、下腿三頭筋を緊張させておくと、その分アキレス腱が伸ばされ、そのアキレス腱が短縮する力が有効に使われると効率よくホッピングができます。

筋腱複合体が、いわゆるバネのように働いています。

これは、身体の落下エネルギーの一部が、一時的にアキレス腱に蓄えられ、放出されたとも言えます。

筋力トレーニング、ストレッチなどでは、それぞれの課題が筋腱複合体にどう影響するかを考えて組み立てることがポイントになります。

特に、ランニングやジャンプでは、筋腱相互作用をより有効に活かせば、より大きい力を生み出したり、より少ないエネルギーで走ったりすることが可能になります。

この、筋腱複合体の相互作用を有効し、その弾性エネルギーを利用するためのトレーニングがプライオメトリクスです。

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