トレーニングは大筋群などから先に行う

トレーニング種目を選択したら、種目の順番を考えます。

行う順序にはいくつかのポイントがあります。

まず筋力トレーニングでは先に行ったトレーニング種目のほうが疲労が少なく、高い集中力で行うことができるため、後に行ったトレーニング種目よりも効果を得やすい傾向があります。

従って、とくに鍛えたい部位がある場合は、そのためのトレーニング種目を先に行うようにします。

また、大筋群(胸部、背部、大腿部などの大きな筋肉)のトレーニングは小筋群(肩部、腕部、下腿部、腹部などの小さな筋肉)のトレーニングよりも先に行うようにします。

さらに、ベンチプレスやスクワットのように、トレーニング動作中に複数の関節を起用する多関節運動は、アームカールやカーフレイズのようにひとつの関節のみを使用する単関節運動よりも多くの筋肉が使われ、高度なテクニックや姿勢支持力が要求されることから、プログラムの前半に行ったほうがよいとされています。

ただし、同じ内容のプログラムを長期にわたって続けていくと、その日の前半に行った大筋群のトレーニング種目に比べて後半に行った小筋群のトレーニング種目の効果が十分に上がらないことがあります。

このような場合には、トレーニング種目の順番を入れ替えて、小筋群を鍛えるものを先に行うと効果が上がりやすくなります。

また、パワーを向上させるために行う種目は、運動単位の動員の促進や爆発的な筋力発揮、神経系の機能改善が重要な課題となることから、プログラムの最初もしくは前半の披露してない状態で行うようにします。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-5-17

    呼吸の機能と呼吸機能不全

    呼吸は生きるために一定のリズムを繰り返して行われるもので、その機能は脳幹の延髄で制御されています。…
  2. 2015-1-8

    『可動性(MOBILITY)と安定性(STABILITY)』

    身体の効率的な動作には可動性と安定性が必要です。よく聞く柔軟性と可動性は少し異なり、柔軟性は…
  3. 2015-5-20

    難消化性デンプンとは

    難消化性デンプンとは、レジスタントスターチといい、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くでんぷん、…
  4. 2015-2-16

    運動の「向き」「不向き」は遺伝子だけで決まるものではない。

    ACTN3という遺伝子をこ存じでしょうか?αアクチニン3タンパク質の略で、筋肉の構造に関わる…
  5. 2014-10-17

    エネルギー供給機構を考える。

    筋収縮には ATP が必要であるが、筋内のATP の量はわずかであるため、運動を継続す るた…
ページ上部へ戻る