脳の機能局在:前頭葉を考える

前頭葉は大きく分けると5つの大きな区分で考えられる。
それぞれを~野と称して、その働きをまとまてみた。

① 中心前野
中心前回と上・中・下前頭回の後部を含む。
この皮質領域の顆粒層は完全に欠如していて、錐体細胞が優位になっている。
中心前回は、前部と後部に分かれる。
中心前回の前部は運動前野と二次運動野と第6野がある。
中心前回の後部は一次運動野と第4野がある。

一次運動野の機能は、身体の各部位の個々の運動を起こすこと。
一次運動野は、運動前野、体性感覚野、視床、小脳、基底核からの求心線維を受ける。
計画された運動を遂行するための最終的センターとしての役割を持っている。
運動前野は、体性感覚野、視床、基底核から多くの入力を受ける。
過去の経験によって得られた運動のプログラムが蓄積されている。

② 補足運動野
中心傍小葉の前方にある。この領域の刺激によって対側の四肢の運動が誘発される。
補足運動野が傷害されても、運動麻痺は長く続かない。

③ 前頭眼野
中心前回の顔面領域から、中頭前回まで広がる。
この皮質領域からの出力線維は、中脳の上丘に達している。
上丘は、網様体を介して、外眼筋を支配する核と連絡している。
前頭眼野は、眼球の随意的な運動を制御している。

④ ブローカの運動性言語中枢
第44野と第45野。大多数の人は左半球にあり、この領域が傷害されると失語症が生じる。
隣接する運動野(咽頭・口・舌・軟口蓋・呼吸筋)とともに話言葉を構成する。

⑤ 前頭前野
中心前野の前方にある広い領域。人格形成に関わる領域。
皮質野および皮質下の入力を受け、ヒトの感性の深さを制御している。
ヒトの創造力と判断力にも影響を及ぼしている。

前頭葉といってもいろいろな機能を有するということがわかるかと。
余裕があればしっかりと復習してほしい部分である。

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