足位と歩行

歩行角は、一般的に歩行時の進行方向線に対する足の向く角度として定義されます。

さらに進行方向線に対して外を向くものをトゥーアウト、内を向くものをトゥーインと呼んでいます。

トゥーアウトという足位は、進行方向に対して足部が外を向いているために、母趾方向に身体重量を向かわせやすく、また身体重心に隣接する股関節は外旋位になります。

この肢位は周囲組織がルーズな状態になるため反対側の歩幅を大きくさせます。

逆にトゥーインは、進行方向に対して内を向いているために、小趾方向に身体重量を向かわせやすく、また股関節は内旋位になるために、周囲組織はタイトな状態で反対側の歩幅を伸ばすことが困難になります。

すなわちトゥーインは足部も剛性のある状態で、さらに体重心に隣接する股関節もタイトな状態にあることから支持性に優れているともいえます。

トゥーアウトは足部がテコとして機能を残している状態で、足部は回内に向かい、下腿は内旋し膝は内方を向き、骨盤帯は後方回旋、下制し、肩甲帯は前方回旋するも後方回旋位にあり、一方トゥーインでは逆の動きが生じます。

しかし、トゥーアウトは足部の過回内を生じやすく、またトゥーインは足部の過回外を生じやすくなります。

過度の足部の動きがある場合は、足部の動きからの影響を考慮して歩行観察する必要があります。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  4. 2016-4-25

    インスリンの過剰と代償機構

    インスリン過剰の結果みられる症状は、直接的であれ間接的であれ、すべて神経系に対する低血糖の効果の現れ…
  5. 2016-4-16

    骨格筋弾性タンパク質であるコネクチン

    現在知られているなかで最も大きなタンパク質であるといわれるコネクチンは横紋筋、すなわちコネクチン、す…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2014-11-17

    椎間板ヘルニアの保存療法

    腰椎椎間板ヘルニアはアスリートに発生する腰痛の原因としてしばしば問題となっている。治療方法は…
  2. 2014-9-27

    副腎皮質ホルモン

    副腎皮質ホルモンとは、副腎皮質から分泌されるホルモンの総称です。副腎皮質からは、性ホルモンと…
  3. 2015-6-14

    神経系と下行性伝導路

    下行性伝導路は遠心性伝導路ともいい、中枢の興奮を末梢に伝えるもので、運動伝導路と分泌伝導路からなって…
  4. 2017-3-27

    筋トレで効果が出ない時の克服方法

    初心者がトレーニングを開始すると最初の数ヶ月は、使用する重量や反復回数が目覚しく向上していきます。…
  5. 2015-2-27

    発達性動作機能不全

    発達性動作機能不全は、運動の発達過程において理想的な動作を行う機会が充分でなかった場合や、理想的でな…
ページ上部へ戻る