足位と歩行

歩行角は、一般的に歩行時の進行方向線に対する足の向く角度として定義されます。

さらに進行方向線に対して外を向くものをトゥーアウト、内を向くものをトゥーインと呼んでいます。

トゥーアウトという足位は、進行方向に対して足部が外を向いているために、母趾方向に身体重量を向かわせやすく、また身体重心に隣接する股関節は外旋位になります。

この肢位は周囲組織がルーズな状態になるため反対側の歩幅を大きくさせます。

逆にトゥーインは、進行方向に対して内を向いているために、小趾方向に身体重量を向かわせやすく、また股関節は内旋位になるために、周囲組織はタイトな状態で反対側の歩幅を伸ばすことが困難になります。

すなわちトゥーインは足部も剛性のある状態で、さらに体重心に隣接する股関節もタイトな状態にあることから支持性に優れているともいえます。

トゥーアウトは足部がテコとして機能を残している状態で、足部は回内に向かい、下腿は内旋し膝は内方を向き、骨盤帯は後方回旋、下制し、肩甲帯は前方回旋するも後方回旋位にあり、一方トゥーインでは逆の動きが生じます。

しかし、トゥーアウトは足部の過回内を生じやすく、またトゥーインは足部の過回外を生じやすくなります。

過度の足部の動きがある場合は、足部の動きからの影響を考慮して歩行観察する必要があります。

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