セットシステムについて

トレーニング種目で、特定の重量を連続して複数回反復するとき、この一連の往復を1セットと言います。

筋力強化や筋肥大が目的の場合、1セットだけでは筋肉への刺激が不十分で、通常はセット間にインターバルを挟みながら、これを何セットか繰り返し行います。

この時のセットの構成をセットシステム・セット法と呼んでいます。

セットシステムには、一つの種目だけを休息に挟んで、複数セットを繰り返す方法(シングルセット法)と、複数の種目を休息を取らずに連続するして行なって1セットとし、これを休息を挟みながら何セットか繰り返す方法(マルチセット法)があります。

シングルセット法は、初心者から熟練者まで幅広く用いられる最も基本的な方法で、技術を正確にマスターしたい場合や、その種目の最大筋力を高めたい場合に有効な方法になります。

一方マルチセット法は、複数の種目を連続して行うことで、一定時間内により多くの種目とセット数を消化することができます。

このことは単にトレーニングの時間効率を高めるというだけではなく、短時間に筋を疲労困憊させるような刺激が、筋肥大を助長するとされています。

マルチセット法としては、2種類を組み合わせる方法、3種類を組み合わせる方法、4〜6種目を組み合わせる方法、7種類目以上を組み合わせる方法などがあります。

これらは種目数が多くなるほど、主な効果が筋力から筋持久力へとシフトするため、最大筋力の強化が主な目的ある場合は、シングルセット法を中心として、適宜スーパーセット法、コンパウンドセット法を組み込みます。

また、セットの間隔は、筋肥大が目的の場合は、休息を短くし、体重階級制競技など筋肥大を抑えた筋力増加が目的の場合など、休息を長くします。

このようにセットシステムの方法は様々にあるため、トレーニングの目的や自身のレベルになどに応じて導入をすることができます。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-2-21

    ジュニア期での運動パターンの獲得

    人間は、80を超える基礎的運動パターンをもっています。この基礎的運動パターンを6~7歳頃までに習…
  2. 2015-6-17

    脂肪蓄積と体内時計

    体内時計の中枢である中枢時計は、視床下部視交叉上核にあり、各末梢器にも末梢時計なるものが存在していま…
  3. 2015-9-9

    筋の緊張の調整

    筋緊張とは、広義には安静時における筋の活動状態を示すとともに、運動時の筋活動によって筋張力が発生し、…
  4. 2015-9-23

    呼吸と呼吸中枢と反射

    ヒトは、空気を肺に吸い込んで、その中に約20%含まれている酸素を血液中に取り込み、体内でのATP産生…
  5. 2017-3-10

    フィードバックとフィードフォワード

    スポーツにはケガはつきものです。なぜケガをしてしまったのか原因を考え改善していく必要がありま…
ページ上部へ戻る