ヘビーネガティブ法と伸張性トレーニング

ヘビーネガティブとは、超最大負荷の伸張性の筋活動を用いたトレーニング法です。

短縮性活動の1RMを上回る重量で伸張性筋活動を行います。

この方法では通常、挙上者が伸張性活動を行った後、短縮性筋活動によってウェイトを挙上する際に補助者が必要となります。

挙上者はトレーニング強度に応じて複数回行います。

筋は、短縮性活動中には完全に疲労しきっていないため、ヘビーネガティブの利用はより大きな運動単位の疲労をもたらし、したがってさらに筋肥大に大きな刺激を提供する可能性があります。

ヘビーネガティブについて研究したものの多くは伸張性トレーニングが短縮性や等尺性のトレーニングに比べ、より強く除脂肪体重の増大をもたらすことを示しています。

伸張性活動は他の種類の筋活動に比べ、タンパク質合成速度が速く、筋肥大の最大化に貢献します。

また、伸張性トレーニングは、速筋線維の優先的な動員を誘発することが示されており、場合によってはそれまで活動していなかった運動単位の動員をもたらす可能性もあります。

高閾値運動単位の動員増加は、遅筋線維の活性化の抑制と同時に起こるため、運動単位あたりのストレスはより大きくなります。

最終結果として、タイプII線維の機械的張力が増大しますが、タイプII線維は、その無酸素性の遺伝子表現型により潜在的に筋の成長の可能性が最も大きいと言われています。

さらに、伸張性トレーニングは、代謝ストレスの増加ととも関連していると言われています。

伸張性トレーニングの後には、乳酸の蓄積増加とそれに伴う同化ホルモン濃度の急上昇がみられ、特に高強度の伸張性活動では最大の増加がみられました。

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