代謝環境を利用して脳を刺激する

筋肉を動かし力を出すためには、ATPという物質のエネルギーが必要です。

これは、あらかじめ大量に蓄えておくことができないものなので、動かすたびにつくり続けなければなりません。

速筋線維をメインに使う筋トレでは、とくに短時間で大量のATPが必要となります。

ATPは体の中のさまざまな部位や場面で使われるため、生成過程がそれぞれ異なります。

筋肉トレーニングと密接な関係にあるのが「解糖系」とよばれる生成システムです。

この生成システムは酸素がほとんどない環境で糖を分解してATPをつくり、副産物として乳酸などがつくられます。


代謝環境が筋肉の成長を促す


乳酸などが蓄積し、その情報が脳に伝わると、筋肉の成長をうながすホルモンを分泌せよという指令がでます。

乳酸がたくさん出るような運動をすれば、筋肉を肥大させるようなホルモンの分泌が多くなるのです。

乳酸は疲労物質と思われがちですが、疲労物質ではなく筋肥大をうながしてくれる引き金となるものなのです。

筋肉トレーニングで筋肥大をさせたいのであれば、解糖系で速筋線維を多くつかう高負荷のトレーニングを行い乳酸などの代謝産物を多く生成することが大切なのです。

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