代謝環境を利用して脳を刺激する

筋肉を動かし力を出すためには、ATPという物質のエネルギーが必要です。

これは、あらかじめ大量に蓄えておくことができないものなので、動かすたびにつくり続けなければなりません。

速筋線維をメインに使う筋トレでは、とくに短時間で大量のATPが必要となります。

ATPは体の中のさまざまな部位や場面で使われるため、生成過程がそれぞれ異なります。

筋肉トレーニングと密接な関係にあるのが「解糖系」とよばれる生成システムです。

この生成システムは酸素がほとんどない環境で糖を分解してATPをつくり、副産物として乳酸などがつくられます。


代謝環境が筋肉の成長を促す


乳酸などが蓄積し、その情報が脳に伝わると、筋肉の成長をうながすホルモンを分泌せよという指令がでます。

乳酸がたくさん出るような運動をすれば、筋肉を肥大させるようなホルモンの分泌が多くなるのです。

乳酸は疲労物質と思われがちですが、疲労物質ではなく筋肥大をうながしてくれる引き金となるものなのです。

筋肉トレーニングで筋肥大をさせたいのであれば、解糖系で速筋線維を多くつかう高負荷のトレーニングを行い乳酸などの代謝産物を多く生成することが大切なのです。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2014-12-16

    お酢を飲むと体が柔らかくなる・・?

    世の中には、合理的な根拠は欠いているものの、多くの人に信じられている迷信がたくさんあります。…
  2. 2015-7-27

    脊髄の外景を考える

    脊髄( spinal cord )は脊柱管の中にあり、神経管の原型を残し、中枢神経系の中で最も原始的…
  3. 2017-4-1

    パートナーの補助を受けつつ通常のセットより数レップス多く筋肉を鍛える

    トレーニングをしていると、これ以上反復することはできないという限界を感じることがあります。例…
  4. 2017-3-11

    負荷に自重を用いる場合の留意点

    筋力エクササイズの負荷に自重を用いた場合、鍛えたい筋や筋群に加わる負荷強度は、自重に対するそれらの筋…
  5. 2016-2-11

    IAP(腹腔内圧)の上昇能と動的制御・パフォーマンスアップ

    体幹は身体質量の約65%を占めドロップジャンプ動作の着地局面における体幹の慣性モーメントは下肢の慣性…
ページ上部へ戻る