筋肉とテコの原理について

人間の身体動作は、筋の収縮によって骨が動かされます。

そして、それらは関節を介して行なっているので、テコの働きで力を伝えています。

人体の筋には、作用点・支点・力点の順に並ぶテコと、支点・力点・作用点の順に並ぶテコがあります。

テコ比は、身体の各部位によって異なっていて、大きな動きを必要とする部位では、支点から作用点までの距離が大きくなっています。

したがって、テコ比によって、実際に筋が発揮する力と動作として伝わる力には、差が生まれます。

また個人間で比較すると、同じ部位でもテコ比に差があり、末端部でスピードを発揮しやすい場合と、スピードよりも力を発揮しやすい場合があります。

筋肉は持久力トレーニングによって赤筋だけを鍛えたり、パワートレーニングによって白筋を重点的に鍛えたりすることができ、その出力特性をパワー型か持久型のどちらにも近づけることができます。

さらにパワー型の中でも、スピード重視型と力重視型に近づけることは可能ですが、そのテコ比を変えることはほぼ不可能に近いです。

テコ比が小さければ最高速は低くなりますが、大きな力の発揮や加速には有利です。

一方、テコ比が大きければ、大きな力や停止からの加速には不利ですが、最高速は高くなります。

そこで、自分の筋の出力特性だけでなく、テコ比も知ることが自分に適した運動の動作・競技種目を考える上で重要になってきます。

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