高所トレーニングについて

高所トレーニングとは、平地に比べて酸素の少ない高所でトレーニングを行うことによって、酸素運搬能力を高めて、持久力を向上させるトレーニングになります。

多くのマラソン選手や一部の水泳選手などが取り入れているトレーニング方法です。

標高の高いところでは、大気中の酸素分圧が低いですが、そのことが造血作用に刺激を与えて、血中のヘモグロビン濃度が高まります。

ヘモグロビンが増えれば、酸素運搬能力が高まるので、持久力能力が高まると言うのが、高所トレーニングの理論になります。

最近では、造血作用に刺激を与えるには高所に滞在するだけでよく、高所でのトレーニングに上乗せの効果があるわけではないという考えが主流になってきていて、高所と同じ酸素分圧を作り出す低酸素室も開発されました。

高所の目安としては、標高1800mから3000m程度が一般的に用いられます。

それより低ければ刺激が小さく、高度が高すぎたら、高山病のような弊害もあります。

低酸素室では、それに相当する酸素濃度を採用します。

長距離選手では、目標とするレース前に数週間の高所トレーニングを行い、平地に下りて1〜3週間後にレースに参加するというのが一般的です。

高所トレーニングでは、酸素運搬能力が重要な長距離・マラソン選手が実施していましたが、近年低酸素条件での運動が、高強度の運動に耐える能力を高めることも明らかになり、水泳・スピードスケートなど、様々な競技の選手も高所トレーニングを実施しています。

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