クールダウンの必要性

ダッシュなど激しい運動を行うと、乳酸が多く算出され、血中乳酸濃度が増加します。

全力で400メートル走を行うと、血中乳酸濃度が20ミリモル近くまで上昇します。
そこから安静時の血中乳酸濃度の0.5~2ミリモルまで低下するのに1時間近くかかることもあります。

このような激しい運動をした後は、すぐに座らないで軽い運動をした方が回復が早くなります。

激しい運動を行った後に血中乳酸濃度はじっとした状態では安静レベルに戻るまでは30分から場合によっては1時間かかります。
しかし、ゆっくりでも運動をするとある程度回復が早くなります。

このことを動的回復と呼びます。

この理由としては、止まってしまうことで少なくなっていた血液量が、ゆっくりでも運動することで多くなり多量に作られていた乳酸が筋から出て全身へ乳酸を運びやすくなっていること。

また、運動のエネルギー源として、より多くの乳酸を使うことにより、じっと安静にしているよりも乳酸の除去が促進され、血中乳酸濃度の低下がより早くなるのです。

運動によって、乳酸以外にも二酸化炭素の排出、カリウムの漏出、グリコーゲンの枯渇、筋の微細な損傷などが運動によって起こります。

この状態から早く回復するためにも、血液循環をある程度維持することが運動からの回復に重要な役割を果たしています。

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