筋肉の伸張と短縮

筋が張力を発揮しながら短縮する場合を短縮性筋活動、逆に張力を発揮しながら強制的に伸張される場合を伸張性筋活動といいます。

トレーニング動作では、短縮性筋収縮は負荷を挙上する動作です。
伸張性筋活動ではブレーキをかけながら負荷を下ろす動作になります。

一般的に、伸張性筋活動は短縮性筋活動に比べ、より大きな筋力発揮が可能になります。

伸張性筋活動ではまた、サイズの原理に反してFT線維から優先的に動員されると考えられています。
そのため、トレーニング全般においては、伸張性筋活動を十分に利用すること、すなわち負荷を下ろすとき時にも十分に筋力を発揮することが重要になります。

やや特殊なトレーニングで伸張性筋活動に重点をおいた方法があり、エキセントニックトレーニングと呼ぶものがあります。
伸張性筋活動は、筋線維の微小な損傷を引き起こし、遅発性筋痛を誘発する原因となります。

このため、オーバートレーニングには十分に注意する必要があります。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  2. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  3. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  4. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-7-4

    免疫システムの防衛基地「リンパ節」とT細胞

    T細胞がリンパ節の中で病原体をみつけだして活性化すると、T細胞はパトロール経路を修正する。このパ…
  2. 2015-9-23

    internal impingementのメカニズム

    肩関節を外転位で外旋させると、上腕骨大結節は肩甲骨関節窩後上方部分と衝突します。(internal …
  3. 2015-6-7

    カルノシンやアンセリンの緩衝作用で筋疲労軽減を

    カルノシンやアンセリンなどのイミダゾールジペプチドは、動物の脳、心臓、肝臓、腎臓、神経系や骨格筋中に…
  4. 2014-12-6

    脳の機能局在:前頭葉を考える

    前頭葉は大きく分けると5つの大きな区分で考えられる。それぞれを~野と称して、その働きをまとまてみ…
  5. 2015-4-14

    神経系とは

    神経系は、末梢からの刺激を受け取り、これに対して興奮を起こす中枢神経系と、刺激や興奮を伝導する末梢神…
ページ上部へ戻る