関節運動とスポーツ動作

スポーツ運動のほとんどは、いくつかの関節運動が組み合わさったものです。

投球動作における腕の動きをひとつをとっても、それは非常に複雑です。

例えば、肩と肘に限定しても、肘を高く上げる時は肩が外転および外旋し、肘は屈曲する動きになります。

けれども、スポーツでは複雑な動作の組み合わせを、短時間のうちに、滑らかに、かつ力強く行わなくてはなりません。

そこで、そのような複雑な動作をまとめるために、スポーツの現場では軸などの用語が用いられています。

例えば、野球のバットスウィングにおける中心軸やランニングにおける二軸走法、またゴルフスウィングにおける回転運動などは、いずれも複雑な動作の組み合わせをまとめるための感覚的な表現と考えられます。

ただし外見上、同じ動作を行う場合でも、それぞれの関節運動には、様々な組み合わせ方が可能になります。

ひとつの関節運動が不十分でも他の動きで代償できることもあり、それがいわゆる選手の個性となっていることも多いです。

特定の関節運動に過度な負担がかかると、スポーツ障害を引き起こしやすくなります。

障害を起こした場合は、関節運動に分解して考える必要性があります。

中心軸・二軸・回転などをイメージすること自体は有効です。

ただしこれらは、あくまでも感覚的な表現であることを理解しなければいけません。

スポーツ外傷を起こすことが十分予想される場合以外は、他者が選手のフォームに、安易に修正を加えたり、自分のイメージを押し付けたりすることは注意しなければいけません。

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