筋肉による能動的システムにアプローチする

正しい動作を行うためには、体幹部の教育と機能を高めることが必要になります。

この体幹部を安定させるための大切な3つの要素があります。

1、中枢神経による制御システム
2、骨や関節、靭帯による受動システム
3、筋肉による能動システム
の3つです。

この3つの要素のうち今回は3つ目の筋肉による能動システムについて考えていきます。


正しい動作を行うにあたり、筋肉による能動システムが正常に働くことが大切になるのですが、この機能を向上させるアプローチとして「フォースカップル」という考え方があります。

このフォースカップルは主に関節における筋作用を考える際によく用いられるものです。
まず筋作用の用語について復習します。

主働筋は、ある特定の運動に直接関わる筋や筋群のことで、例えば肘を曲げるという動作でいえば上腕二頭筋が主働筋になります。

拮抗筋は、主働筋の反対の作用を持つ筋群で、上腕二頭筋の拮抗筋は上腕三等筋になります。

主働筋や拮抗筋に対して、ある特定の運動時に協調して働く一対の筋群を共働筋といいます。
例えば、手関節を屈曲するときに尺側手根屈筋と橈側手根屈筋は協調して共働的に収縮します。

そして、もう1つの共働筋の例がフォースカップルになります。
フォースカップルは力の対を表しています。
2つ以上の筋がペアとなって同時に反対方向の力を生むときに生じ、力の中心に対して純粋な回転を与えます。
例えば、肩甲骨の上方回旋ですが、これは僧帽筋の上部および下部線維と前鋸筋の下部線維はフォースカップルを形成し、共働して肩甲骨を上方に回旋させるのです。
この他にも、骨盤の前傾や後傾など身体の重要な運動の大半において多数の筋群が共働筋として参加するのです。

このように複数の筋が共働して働くことで単一の筋に対する負担を軽減させることができますし、関節運動時に関節の運動軸を安定させるためにはとても重要な機能になります。

トレーニングにおいて、まずは正しい姿勢で多数の筋肉が正しく働いているのかチェックしてみて下さい。

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