体力要素の偏りを是正し、障害を予防するクロストレーニング

自分の専門種目以外のトレーニングを行うことを「クロストレーニング」といいます。
このトレーニングを行うことで、専門種目で鍛えにくい体力要素も鍛えられ、パフォーマンスの改善を図るとともに、同じ動作の繰り返しによる「オーバーユース」を軽減し、「スポーツ障害」の予防につなげます。

 
多くのスポーツ競技では、特定の動きをするため、片側だけの筋を使う場合が多くなります。

たとえば、サッカーではボールを蹴る動作が圧倒的に多くなるので、上半身の筋群を使うとよいのです。
このように、他の種目や、普段と違う使い方をする運動を行うことで、普段鍛えられていない体力要素が改善され、フィットネスレベル全体が底上げされれば、パフォーマンス改善に有効になります。
また、多くのスポーツでは同じ動作が反復され、一部がオーバーユースになり、スポーツ障害につながりやすいのでクロストレーニングは障害の予防にも有効になります。

 
週間スケジュールとしては、専門トレーニングを5日、休養を1日、積極的休養を1日とる事が望ましいです。
その積極的休養の日に、専門カテゴリーとは違うスポーツや運動を楽しみながら行えば気分転換にもなります。

 
アメリカでは、多くのスポーツがシーズン制を採用し、オフには他の競技を行うことがクロストレーニングになっています。
日本では、1年を通して同じ競技をすることが多いが、身体全体の能力向上や改善、ケガやスポーツ障害の予防などを想定し、計画的にクロストレーニングを実施していくことも大切になってきます。

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