発熱とは

発熱は、病気の目印として最も古く、そして最も一般的に知られています。

発熱は哺乳類だけのものではなく、鳥類、爬虫類、両生類、魚類でも起こり舞う。

恒温動物では発熱時には体温調節機序はあたかも正常より高いレベルで体温を維持しているかのように働いています。

すなわち、体温のセットポイントが通常(37°前後)よりも高いレベルに設定されているかのように働きます。

したがって、温度受容器は実際の温度が新たにセットされたポイントよりも低いという情報を送り、体温上昇機構が活動します。

その結果、一般に皮膚血管収縮が起こり、悪寒、ふるえを引き起こします。

ただしこの反応の性質は周囲の温度に依存します。

実験動物に発熱物質を注入した場合、体温上昇が見られますが、低温の環境では熱産生の増加、高温の環境では熱損失が低下します。

エンドトキシンなどの細菌毒は、単球、マクロファージ、クッパー細胞に作用して内因性発熱物質として作用するサイトカインを産生します。

IL-1β、IL-6、β-IFN、γ-IFN、TNF-αは、独立に発熱を起こし得ます。

これらのサイトカインはポリペプチドなので、循環血液中から脳内に入るとは考えにくく、脳室周囲器官である終盤脈管器官に作用することが示唆されています。

それにより、視床下部の視索前野を活性化します。

サイトカインは中枢神経系の細胞が感染によって刺激されたときに、その細胞で生成されます。

このようにしてできたサイトカインは、直接体温調節中枢に作用すると考えられます。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  2. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  3. 2016-4-11

    骨格筋からメッセージを読み取る

    関節運動を行う際に骨格筋からどのようなメッセージが発せられているかを捉えることが治療を進めるうえで非…
  4. 2016-4-9

    振動刺激と筋弛緩

    痛みや炎症に由来する筋収縮が、関節可動域の制限因子として関与していると考えられる症例に対しては、筋収…
  5. 2016-3-28

    前頭前野の障害とPhineas Gageの症例

    われわれが日常生活で行うことの多くは、目的を記憶し、企図したように行動する能力に依存しています。…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-2-15

    筋膜とは何か?

    筋膜とは、その名の通り筋を包む膜のことだが、筋全体を覆っている最外層の筋上膜といくつかの筋線維を束ね…
  2. 2015-10-10

    相反性抑制と反回抑制

    関節には、反対方向へ引き合う複数の筋群が対となって付着します。例えば、肘関節を伸ばす上腕三頭…
  3. 2015-11-21

    サラブレッドからみる栄養とトレーニング

    1998年、セイウンスカイという競走馬が4歳馬(現3歳)の頂点を決めるレースであるG1レースの皐月賞…
  4. 2015-1-12

    Soft tissue mobilization(軟部組織モビライゼーション)

    人間のカラダには、骨や筋肉や内臓があり、それを皮膚が包んでいる。しかしながら、皮膚だけでは構造上…
  5. 2015-6-27

    脂肪酸は脳の栄養である。

    ヒトの必須脂肪酸は、リノール酸に代表されるω-6脂肪酸とα-リノレン酸に代表されるω-3脂肪酸になり…
ページ上部へ戻る