マイオセラピーとその適応

マイオセラピーは筋疾患に対する治療法です。

この治療法は、生体が内外界からの刺激に、防御系や調整系によって対応する反応を利用することを原理とします。

マイオセラピーの刺激は、主に徒手による機械的刺激となります。

マイオセラピーが対象とする筋の病態には、生体反応の立場からみると2種類あります。

その1つは、病態生理学的反応とよばれ、筋自体の一次的な傷害によるもので、もう1つは、その一次的な筋障害に伴う痛みなどにより二次的に発生する筋の防御反応の結果起こった生体の反応で、生理学的反応とよばれています。

この2種類の反応は、ともに生体の防御・調整機能によるものです

筋に限らず組織が傷害されると、炎症が生じ、その炎症反応とともに発生した痛みのため、広い範囲にわたり侵害逃避反射が起こります。

この逃避反射により筋緊張が亢進し、これが筋スパズムを引き起こします。

この筋緊張の亢進が長期化すると、血管やリンパ管を圧迫し、循環動態の不全を起こし、筋浮腫を生じます。

この循環不全は、生体が起こす正常な反応であり、筋の防御反応による一次的な状態であることから、生理学的反応とよばれます。

痛みを避けるためにとる姿勢も生理学的反応といえます。

それに対して筋の傷害が直接的な原因となって生じる筋の一部に発生する筋硬結などは病態生理学的反応とよばれています。

この2種類の生体反応はそれぞれ別個の症状を呈することから鑑別が重要であり、その治療も異なります。

マイオセラピーは生理学的反応や病態生理学的反応の双方を軽減させ、最終的に消失させることを目的としています。

マイオセラピーが対象としている筋疾患の問題点は、局所の循環障害および部分的筋収縮にみられます。

それらの病変により誘起される二次的病態が筋スパズムや筋硬結の状態です。

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