連続的持久力と間欠的持久力の乳酸代謝の違い

長距離走のような一定の強度で長時間運動を継続するものを連続的持久運動といい、サッカーのようなダッシュするときもあれば歩くときもあるといった運動を繰り返すことを間欠的持久力といいます。

この2つは持久的な運動負荷のかかり方について違いがあるわけですが、乳酸代謝についても違いがあります。

乳酸とは、エネルギー代謝の中間産物で、疲労を誘発する原因の1つとされています。
ある一定の強度を超える子と、筋肉で多量に生成されて濃度があがります。
この乳酸濃度が急激に上がる運動を、「乳酸性閾値」といい、運動の持続とともに乳酸が増え続ける強度を「乳酸蓄積開始点」といいます。
長距離走では、「乳酸蓄積開始点」を超えてしまうと運動が継続できなくなるため、その手前の強度で運動を続けます。

これに対し、間欠的持久運動では、高強度運動時に乳酸蓄積開始点をはるかに超えてしまうため乳酸濃度はあがります。
そして低強度運動時に乳酸エネルギーを利用し濃度を下げるのです。


多くのスポーツでは、間欠的な運動がほとんどです。
この間欠的な持久力を上げるためには間欠的な運動を行うことが効果的です。

たとえば50メートルくらいを全力でダッシュして30秒休憩した後、また全力ダッシュするといったインターバルトレーニングがお勧めです。

筋肉の中で酸素をつかってエネルギー反応を行うミトコンドリアの容量を増やすためにはトレーニングの強度に依存します。
このトレーニングはボリュームよりも強度が大切で、だらだらと長く走るよりも、どれだけ高強度に行いしっかり追い込めるのかという量よりも質が大切なのです。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  4. 2016-4-25

    インスリンの過剰と代償機構

    インスリン過剰の結果みられる症状は、直接的であれ間接的であれ、すべて神経系に対する低血糖の効果の現れ…
  5. 2016-4-16

    骨格筋弾性タンパク質であるコネクチン

    現在知られているなかで最も大きなタンパク質であるといわれるコネクチンは横紋筋、すなわちコネクチン、す…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-1-26

    オレキシンというもの。

    人は生きるために食事を取らなければなりません。もちろん生きるためではありますが、それ以上に食…
  2. 2015-2-25

    脳とコンピューターの処理の違い

    脳は、莫大な量の情報を絶えず処理しています。その大量の情報を脳はどうやって処理しているのでし…
  3. 2017-2-14

    持久力の種類

    ひとくちに持久力といってもいくつかの種類があります。1つは、「有酸素性持久力」であり、これは…
  4. 2016-12-15

    筋肉を肥大させるストレス

    私たちの身体が強くなるためにはストレスが必要です。例えば、寒い中薄着で過ごす習慣をおくっていると…
  5. 2017-5-6

    足裏チェックして姿勢を改善

    姿勢をただしてくださいと言われると、多くの人は背中を意識して背筋をピンと伸ばそうとすると思います。…
ページ上部へ戻る