競技力アップのための「専門スキル」

いかにダイナミックな競技動作の中で、パワーを上手に発揮するのかという点についてのポイントは「反動をつかったバネのある動き」です。

このスキルは、すべての競技スキルのベースとなるのですが、実際に競技動作そのものの巧さを向上させるためには専門スキルを身につけなくてはなりません。
この専門スキルを身につけるためには、その競技の練習を行うのが一番です。
そして、練習の中でその競技動作の「コツ」を押さえることがスキル獲得の近道になります。

このスキルアップに欠かせないのが小脳の働きになります。


小脳の運動指令の書き換えで正しい動作を


その競技の練習を行うと競技が巧くなるというメカニズムの1つといて考えられているものに「小脳の働き」があります。

繰り返し練習すると、小脳において運動学習がおこります。

練習で実際に行った動作が自分のやりたい動作と違ったとします。

すると動作を行ったときに小脳内の運動指令のネットワークに抑制がかかります。
その結果、巧く運動できなかった動作の運動指令の回路がやがて働かなくなり次第に自分のやりたい動作が出来るようになるのです。
繰り返し練習し、それによって学習し、理想的な動きを起こす運動回路が残っていくのです。
このような小脳の運動学習を「長期抑制」といいます。

「うまくいった」「ここがうまくいかなかったから次は気をつけよう」という結果を意識してしっかりフィードバックし繰り返し練習することがスキルアップには大切なのです。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-5-20

    難消化性デンプンとは

    難消化性デンプンとは、レジスタントスターチといい、ヒトの小腸まででは消化されず、大腸に届くでんぷん、…
  2. 2016-1-11

    単純な行動も脳のさまざまな部位によって制御されている。

    単純な反射反応から複雑な精神活動まで、すべての行動は適切に相互されたニューロン間に起こるシグナル伝達…
  3. 2016-12-17

    連続的持久力と間欠的持久力の乳酸代謝の違い

    長距離走のような一定の強度で長時間運動を継続するものを連続的持久運動といい、サッカーのようなダッシュ…
  4. 2015-12-12

    身体活動は運動単位の性質を変えうる

    習慣的な身体活動レベルの変化は、運動単位の収縮の3つの性質、すなわち収縮速度、最大張力、疲労性に影響…
  5. 2015-6-9

    内側運動制御系と外側運動制御系

    運動は、体幹や四肢の近位筋による歩行や姿勢制御と、手指の遠位筋を用いる精緻運動とに大別されます。…
ページ上部へ戻る