筋力の増加でスピードを上げる

筋力を上げてスピードがあがるのかを考えたときに、筋力があがると体重が増えるため遅くなるイメージをもたれる人もいるでしょう。

結論から言えば、筋肉が太くなって筋力が上がれば、スピードも上がります。
これは、相対負荷が小さいほど大きな速度を発揮できるという事からいえます。

例えば、ベンチプレスをMAXで60キロ上げる人が50キロのバーベルを持ち上げると相対負荷はMAXの約80%となります。
ベンチプレスのMAX100キロの人が同じく50キロのバーベルを持ち上げると相対負荷はMAXの50%となり、どちらがバーベルを早く持ち上げられるかというとMAX100キロのバーベルを持ち上げられる人の方が60キロがMAXの人よりも早く持ち上げられるのです。

また、スピードを生み出すためには、加速が必要になりますが加速度は力に比例します。
そのため、筋力の増加はスピードにつながるのです。

スピードを競う競技として代表的な100メートル走ですが、決勝に残る有力選手達はみんな巨大な筋肉をまとっています。


筋力アップは競技のパフォーマンスも上げる


筋肉が太くなると、力と速度の掛け算で生み出される「パワー」も向上します。

パワーとは、単位時間あたりに生み出されるエネルギー量のことです。

筋力が大きなパワーを発揮して、多くのエネルギーを出す事が出来たら競技パフォーマンスも上がります。
例えば、地面を蹴るパワーが上がれば、運動エネルギーが増え走行速度も上がります。

もちろん、スキルも必要ですが筋肉の基本的な能力を上げるうえで筋肥大は必要なのです。


このように競技のパフォーマンスを向上させるために筋肉を強くすることは重要になってくるのですが、競技によっては筋肉をつけすぎるとよくない競技もあります。

それは、卓球などの軽いラケットをふる競技です。
それは、スイングするために腕にかかる負荷のほとんどが自分の腕の重さになります。
そのため、筋肉を大きくしすぎてしまうと、負荷も増えてしまうことになるのです。

自分の行っている競技にはどのような筋肉をつければよいのか考えながらトレーニングしていきたいですね。

 

 

 

 

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