トレーニング後に起こり得る急性斜頸症候群

急性斜頸症候群は、特定の原因なく生じ、片側性のこわばりと痛みを伴います。

受傷機転は、一般的には非特異的ですが、上体に強いウェイトトレーニングを課すと、上肢帯の筋群が激しく使われ、その頚椎への付着部位に捻挫を生じ、翌朝頃に斜頸が生ずることがあります。

朝目覚めると、首が凝っていたり、徐々に首や痛みが増すような感覚を頸部に感じ、痛みのある側への動き、特に疼痛側への回旋や側屈が制限されると考えられます。

もし問題が上位頸椎にある場合は、伸展が屈曲よりも障害され、下位頸椎では逆になります。

通常では、肩や神経症状のある場所を超えて痛みが放散することはなく、このことにより症状の原因が軟部組織の機械的衝突によるものであることが伺えます。

また、慢性的な肩、頸椎、上位胸椎の姿勢不良と併存していることがあり、急性斜頸自体は自然治癒するごく短期的なものですが、その原因はきわめて長期的なものであると考えることができます。

治療のためには、治療すべき側とその高位を注意深く評価する必要があります。

どのような動きが最も制限されているかをチェックし、どの療法が適応でどの療法は禁忌なのかを見定める必要があるでしょう。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-3-26

    脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの違い

    ビタミンはこれまでに13種類見つかっています。それらは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと水に溶け…
  2. 2015-6-1

    この時期から暑熱馴化を

    最近は日差しも強くなり、だんだんと暑くなってきました暑くなってくると冷房をつけて暑さを回避し…
  3. 2015-7-31

    運動療法から考える骨格筋

    運動療法とは運動を行うことで身体の機能の回復や、症状の改善を目指す療法です。主な目的は疾病や…
  4. 2014-12-16

    お酢を飲むと体が柔らかくなる・・?

    世の中には、合理的な根拠は欠いているものの、多くの人に信じられている迷信がたくさんあります。…
  5. 2017-2-16

    体力を維持するコツ

    学生の部活動以来で運動をやって身体が動かなくてだめだったという経験がある方もいるでしょう。長…
ページ上部へ戻る