声変わりとは

変声は、思春期の第二次性徴でみられる声の変化です。

男女両方にみられますが、特に男子で顕著となります。

男子の変声は、おおよそ13歳を中心にあらわれます。

ヒトが発声するための器官の中で変声に対し最も特徴的な変化を示すのが、喉頭となります。

甲状軟骨正中線上縁が前方に突出することにより、喉頭の枠組みが前後に拡大し、両側の甲状軟骨板のなす角度は鋭角になります。

これにより声帯の長さが急速に増加します。

この急激な変化によって、発声中には一時的な内喉頭筋の機能失調が起こり、声の高さや声区の調節が困難になります。

男女ともに10歳までは声帯の長さにはほとんど差がなく、おおよそ5mmと言われています。

その後は一時的に女子のほうが声帯長が増加しますが、16歳以降はその増加は頭打ちとなります。

10歳からの増加は約3mmであると言われています。

一方、男子では、13歳以降に急激な声帯長の増加が始まり、その伸びは18歳を超えても続き、10歳からの増加は7mm以上に達します。

多くの男子は14歳になる頃には女子の声帯長を追い越しています。

男子にあらわれる変声期の声の変化は3つの期分けがなされています。

前期は、何となく声が出難い、高温が出ない、声がかすれる、のどがむずむずするなどがあります。

最盛期では、声域が狭くなり、声の翻転(裏返り)が起こる、声の高さが調節し難い等が挙げられます。

後期は、声域が1オクターブ下方へ拡大し、話声位も1オクターブ下がります。

この時には裏声との違いが顕著にわかるようになります。

最盛期の平均年齢が13歳で、初期から後期までの経過期間は個人差あり、3ヶ月から1年と言われています。

体格的には、変声前期は身長の伸びが著しい時期に一致し、後期は体重の増加が著しい時期に一致するとも言われています。

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2016-6-20

    大腿骨はどのようにして脛骨上を動くのか

    屈曲・伸展時において大腿骨は、脛骨上を転がり、そして滑ることで、その動きを可能にしています。…
  4. 2016-4-25

    インスリンの過剰と代償機構

    インスリン過剰の結果みられる症状は、直接的であれ間接的であれ、すべて神経系に対する低血糖の効果の現れ…
  5. 2016-4-16

    骨格筋弾性タンパク質であるコネクチン

    現在知られているなかで最も大きなタンパク質であるといわれるコネクチンは横紋筋、すなわちコネクチン、す…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-10-4

    神経分離可能性の原理

    運動の遂行には、様々な感覚情報が関与します。心理的要因も例外ではありません。運動の制…
  2. 2016-3-28

    前頭前野の障害とPhineas Gageの症例

    われわれが日常生活で行うことの多くは、目的を記憶し、企図したように行動する能力に依存しています。…
  3. 2014-11-6

    ”腰(コシ)”は身体の要

    腰椎椎間板ヘルニアという病名は一般化していますが、「腰椎」「椎間板」「ヘルニア」などと病名を分解して…
  4. 2015-2-11

    フレイルという概念

    人間は年齢を重ねるにつれて身体機能が落ちてきます。そしてそれをそのままにしておくとQOL、A…
  5. 2014-12-27

    肩こりに効く経穴「肩井」

    慢性的に肩凝りの方、普段は感じないのにパソコン作業が長時間続いたりすると肩が凝る方、今の季節だと寒さ…
ページ上部へ戻る