骨腱接合部(エンテーシス)とは

腱の骨への接合部は、組織の柔軟性が腱から骨に変化する部位です。

繊維軟骨性エンテーシスと線維性エンテーシスの2種類のエンテーシスがあります。

組織性エンテーシスは、表在性の腱が骨幹端部または骨膜に付着する構造となっています。

繊維軟骨性エンテーシスは、腱が骨に段階的な層構造をとりながら付着する様式で、腱、線維軟骨層、石灰化線維軟骨層、骨の4層構造となっています。

この接合部の厚さはさまざまであり、その厚さは骨と腱の間に発生する動きや負荷に依存します。

非石灰化線維軟骨層においてはタイプIIコラーゲン線維束の間に円形の細胞が配列しています。

腱細胞と異なり、これらの細胞は細胞突起を有さず、ほかの細胞と連結しています。

そのため、骨細胞と腱細胞間に細胞レベルでの連結はありません。

明確な境界(タイドマーク)が石灰化線維軟骨層と非石灰化線維軟骨層を分けています。

このタイドマークは石灰化線維軟骨層と非石灰化線維軟骨層に連続するさまざまな直径、さまざまな配列をした密なコラーゲン線維から構成されています。

エンテーシスは、柔軟性のある腱から硬い骨に徐々に機械的特性が変化する部位となります。

線維軟骨では線維の方向が決定され、骨への力の伝達に関与しています。

腱から伝わる負荷に応じ線維方向の曲がりが大きくなればなるほど、エンテーシスにおける線維軟骨が著明に存在するようになります。

またエンテーシスは、腱が伸張する際、骨腱接合部が狭くならないような、断面積が小さくならないような役割を有しています。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-9-5

    筋線維の形態的特徴について

    筋の形態は、張力発生能力、可動域、短縮速度に著しい影響を及ぼします。機能に影響を及ぼす形態的…
  3. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  4. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  5. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-10-17

    ポッピングサルコメア仮説とは

    オーストラリアの電気技師David Morganは、遠心性収縮に伴う筋損傷について、損傷をもたらすの…
  2. 2015-4-25

    約60兆個もある細胞とは

    人間は約60兆個の細胞からできています。生体を構成する最小単位であり、種々の細胞は形態と…
  3. 2016-12-25

    慢性疲労の状態が引き起こすオーバートレーニング症候群

    スポーツ活動で生じた生理的な疲労が、十分な回復の過程をとることが出来ずに積み重なってその結果として慢…
  4. 2014-10-21

    体幹におけるローカル筋とグローバル筋

    本日は体幹筋について考えてみましょう!「体幹は大事」当たり前のように使われるかもしれ…
  5. 2016-6-24

    横隔膜の呼吸運動

    横隔膜は、呼吸と姿勢安定化の2つの役割があります。Lewitは、健全な呼吸パターンが実行されない…
ページ上部へ戻る