腰方形筋の特徴

腰方形筋は解剖学上は腹部の筋に分類され、後腹壁に存在します。

発生学的には内外の腹斜筋と同じ斜筋径であるとされ、横突間靭帯より腹側の筋として腹部では外側横突起間筋、大小腰筋とともに腹外側筋板から発生します。

胸腰筋膜前層と中間層に包まれ、第12肋骨と腸骨稜の間隔を埋めています。

腹側は横筋筋膜を開始腹膜と接します。

線維はその走行から3つに分けられ、その大部分は、 腸骨稜から第12肋骨に直接走る線維で、腰椎横突起に至る線維は側屈するのに都合よく配置されています。

両側が同時に働くと腰椎を伸展させます。

L5横突起および腸骨起始部は腱膜性となります。

上方腸腰靭帯は腰方形筋の筋膜前方および後方で肥厚したものであり、前方腸腰靭帯とで腰方形筋の起始する谷間を形成します。

このことから、腸腰靭帯の第5腰椎の前方転位を防ぐメカニズムに関わっている可能性があると考えられます。

また、胸腰筋膜の中間層は腰方形筋の後方筋膜が肥厚したものとも、横突起間靭帯の外側への延長、腹横筋腱膜の内側への延長とも、あるいはこれらの複合したものとも考えられていますが、明らかではありません。

用法欠勤の呼吸補助作用として第12肋骨の固定がありますが、横隔膜、腹横筋による腹腔内圧調節を助け、体幹の安定性に関わっていると考えられます。

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