侵害受容性疼痛とは

痛みには痛覚受容器が刺激されて生じる痛みと、痛覚受容器が関与しない痛みがあります。

痛覚受容器に有効に作用して痛みを生じる刺激については、一般に組織を傷害するか、あるいはその可能性をもった侵害刺激となります。

これらの痛みを侵害受容性疼痛とよびます。

痛みを認識するメカニズムは、基本的には2種類あります。

即時性の鋭い痛みは、Aδ線維で、持続する鈍い痛みを脳へ伝えるにはC線維となります。

神経組織は、痛みを受容して認識するまでに3つのニューロンが関与しています。

末梢神経の受容体で痛みを受容して中枢神経組織の膠様質に至る一次性ニューロン、そこから脳組織の視床に至る二次性ニューロン、視床から疼痛認識部位である大脳皮質に至る三次性ニューロンです。

これらの経路でさまざまな複雑な修飾を受け、最終的に大脳皮質知覚領域で痛みを認識することとなります。

痛みがあると、反射的にその局所や全身に反応が生じます。

まず、傷害部から発した痛みの求心性インパルスが、脊髄を介して反射的に遠心性交感神経インパルスを傷害部に送り返すことで血管収縮が起こり、血行が減少し、筋収縮やスパズムが起こります。

そのために、痛みはさらに増強するという悪循環に陥り、これがほかの脊髄分節にも拡大していきます。

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