膝蓋大腿関節の運動

膝蓋大腿関節は、膝蓋骨関節面と大腿骨顆間溝との間の関節です。

この関節の局所安定化機構には、大腿四頭筋による力や関節面の適合、膝蓋大腿関節の異常な運動や不安定性はごく一般的なことで、慢性の膝関節前面痛や関節変性とも関連します。

膝関節が屈曲し伸展すると、滑り運動が膝蓋骨の関節面と大腿骨の顆間溝との間で生じます。

大腿骨上の脛骨の運動中、膝蓋骨は固定された大腿骨の顆間溝に対して滑ります。

膝蓋腱の脛骨粗面への骨付着部があるため、膝蓋骨は膝関節屈曲中に脛骨の方向に従うように動きます。

脛骨上の大腿骨の運動では、大腿骨の顆間溝は、固定された膝蓋骨に対して滑ります。

膝蓋骨は膝蓋腱を経由して脛骨と連結することによって適所に保持されています。

膝蓋骨は、屈曲135°でその上極近くでも主に大腿骨と接触します。

ほぼ完全屈曲位では、膝蓋骨の接触領域は、顆間溝の下方に位置し、大腿骨顆間窩を橋渡しします。

この位置では、膝蓋骨の外側小関節面の外側縁と余剰関節面は、大腿骨と関節接触を共有します。

膝関節が90°屈曲に向かって伸展すると、膝蓋骨の接触領域は下極へ移動し始めます。

屈曲90〜60°の間では、膝蓋骨はたいてい大腿骨顆間溝内に噛み合っています。

この領域内では、膝蓋骨と大腿骨との間の接触面積は最大となります。

しかし、最大のときでさえ、膝蓋骨の後面の全表面積の3分の1に過ぎません。

そのため、関節圧は、大腿四頭筋の強い活動を与えると膝蓋大腿関節内でかなりのレベルまで達します。

膝関節は最後の30°屈曲から20°屈曲まで伸展すると、膝蓋骨上の主な接触点は下極へと移動します。

膝蓋骨は、この可動範囲内では、大腿骨顆間溝と機械的な噛み合いを失います。

いったん完全伸展すると、膝蓋骨は顆間溝の近位に完全に落ち着き、膝蓋骨上の脂肪体に対面します。

この位置で大腿四頭筋を弛緩させると膝蓋骨は顆間溝内で自由に動くことができます。

初期屈曲20〜30°で顆間溝内の全体的な膝蓋骨適合を減じることは、ほとんどの慢性化した膝蓋骨外側脱臼がこの肢位で起こることを部分的に説明しています。

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