肥満とは単純に体重が増えるのではなく、厳密には体を構成する成分のうち、脂肪組織の占める割合が異常に増加した状態になります。
ただし、実際には体脂肪を正確に、しかも簡単に測定できる方法がないのが一般的で、身長あたりの体重がどれだけ過剰であるかによって肥満を判定しています。

現在ではBMI(body mass index :体重/身長㎡)を体格指数として用いています。
例としてBMIを22として出してみます。

標準体重=身長(㎡)×22
そして肥満度を(実測体重-標準体重)/標準体重×100%で計算をして、この肥満度が20%を上回ると肥満とされます。

肥満には、原因となるものがない単純性(本態性)肥満と、内分泌疾患・視床下部疾患・遺伝性疾患などに随伴しておこる症候性(随伴性)肥満とがあります。

単純性肥満はというと、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っている事で起きるもので、食べ過ぎまたは運動不足が原因となってきます。
症候性肥満のうち内分泌肥満は、ホルモンの作用で脂肪代謝に障害がおきて肥満となります。
たとえば、クッシング症候群では副腎皮質ホルモンが過剰に分泌され、脂肪同化作用が亢進し脂肪組織に脂肪が蓄積していきます。
その他にも、甲状腺ホルモンの不足によっても肥満になりますし、副腎皮質ホルモン剤を長期間にわたって使用している方も脂肪組織が増えていきます。

やはりもっとも多いのは単純性肥満が多く、症候性の肥満は少ないと考えられます。

単純性肥満での対策はカロリー制限を基本とする食事療法と、運動を行う運動療法をおこなっていきましょう。

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