関節運動学的アプローチ(AKA)

関節運動学的アプローチ(arthrokinematic approach ; AKA)は「関節運動学に基づく治療法で、滑膜関節における関節の遊びと構成運動である関節面の滑り、転がり、軸回旋などの関節包内運動を改善する治療法である」と定義されています。

AKAは関節可動域制限や運動痛の原因として最も多い関節機能異常などの関節包運動の異常に対する根治療法となります。

関節包内運動は骨運動に伴って生じる構成運動と、副運動に分類できます。

これら骨運動に伴って生じる関節包内運動は一定の法則に従っています。

運動がおこる骨の関節面が凹面と凸面かによって骨運動と関節面の滑りが決まります。

凹の関節面をもつ骨が運動する場合には、骨の運動方向と関節面の滑りの方向が同じになります。

これを凹の法則と呼びます。

逆に、凸の関節面をもつ骨が運動する場合には、骨の運動方向と関節面の運動方向が逆になります。

これを凸の法則と呼びます。

AKA技術のうち、副運動を利用した技術は関節が最も緩んだ位置で実施します。

AKAの適応には関節機能異常、単純性関節炎および関節炎特殊型が挙げられます。

関節機能異常は痛みの原因で最も多く、主として仙腸関節に発症します。

単純性関節炎は二次的に関節包内運動が障害されて痛みが生じるとされています。

関節炎特殊型では関節包内運動の障害は二次的なもので、単純関節炎とは異なり、いったん発症すると症状の消失と再発を繰り返し、治癒しないのが特徴だと言われています。

AKAの基本的治療技術としては、副運動を利用したものと、構成運動を利用したものがあり、副運動を利用した技術には、滑り法、離開法、軸回旋法があります。

主に関節包内運動異常の治療、関節包・靭帯の伸張法、仙腸関節、肋椎関節、椎間関節などの治療に用いられています。

滑りは全関節面を動かし、離開は関節の一部を動かすものとなります。

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