腰椎椎間板ヘルニアという病名は一般化していますが、「腰椎」「椎間板」「ヘルニア」などと病名を分解してみると、どうやら理解が簡単な病気ではなさそうです。

腰椎は5個の椎体が積み重なっていて第3腰椎を中心に約30度前彎していますが、脊柱の基部を形成するパーツなので力学的に負担が大きく、いろいろな障害が起きやすいのが特徴です。

腰椎の動きは複雑ですが、屈曲(おじぎ動作)、伸展(反り返り動作)、回旋(ゴルフスイング等のひねり動作)、側屈(サッカーのフェイント動作など)の要素に分けることができます。

お子さんが夏休み早朝に行うラジオ体操はこれらの動きをすべて含むので確認するのもいいですね!!

しかし、骨・関節・椎間板軟骨・靭帯だけで複雑な運動をスムーズに行うことは困難なので、周辺の筋群(体幹筋群)がサポートしてくれます。

日常生活動作の自立度は、バーセル・インデックス(Barthel index)で評価されます。

この評価項目は、「1 食事、2 移動(車イス⇔ベッド)、3 整容(頭髪を整えたり歯を磨いたりすること)、4 トイレの出入り、5身体を洗う、6 平地歩行、7 階段昇降、8 更衣、9 排便コントロール、10 排尿コントロール」で、ほとんどがアシ・コシに関わる項目です。

だから”腰(コシ)”は身体の要といわれるのでしょう。

解剖学的形態から頚椎・胸椎・腰椎はそれぞれ得意な運動方向があります。

頚椎は各方向に動きやすく、肋骨が付着する胸椎は比較的動きにくく、腰椎は前後方向(屈曲伸展)が得意です。

特徴に従って腹側筋群と背側筋群がバランスを取り合いながら、活動を行っているのです。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ記事

  1. 2017-8-11

    アフォーダンスとカノニカルニューロン

    随意的な動作は、中枢で生じた運動の意図が顕在化したものであり、「目的」はそれを達成するための筋道を決…
  2. 2017-7-19

    筋の拮抗的・共同的中和

    運動を円滑に遂行するために骨格筋はそれぞれ主動作筋、共同筋、拮抗筋と役割を持ちます。一般には…
  3. 2017-7-18

    クレンチング(食いしばり)と運動の関係

    クレンチングとは、無意識的に上下の歯を強く噛みしめる動作をいいます。習慣化されたものはブラキ…
  4. 2017-7-6

    鼠径部痛と内転筋損傷と恥骨炎

    鼠径部痛はスポーツ選手がよく訴える痛みの1つです。これらの痛みを訴える選手は、内転筋群の過緊…
  5. 2017-6-24

    筋肥大とパフォーマンスのジレンマ

    アスリートの肉体改造は、高いパフォーマンス性を生み出しますが、時として「あれは失敗だった」と言われる…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2016-5-23

    距骨下関節の適合と不適合

    距骨下関節には関節の適合肢位が1つだけ存在します。それは中間位で、このとき足部は距骨に対し真…
  2. 2014-9-27

    ホルモン分泌

    運動やトレーニングをすると、その直後には、さまざまなホルモンの血中濃度が一過性の変化を示します。…
  3. 2014-10-1

    赤血球と貧血の関係性を考える。

    赤血球の中にはヘモグロビンがあり、これが酸素の受け渡しをする本体になります。「貧血」とは抹消血液の中…
  4. 2015-5-15

    ADLを考える。

    ADLとはActivities of daily livingの略で日常生活動作と訳されます。…
  5. 2014-12-20

    上肢の進化

    手の原器は魚類の胸鰭(むなびれ)であると考えられてきました。約2億5千万年前より生息すると考えら…
ページ上部へ戻る