回外筋と上腕二頭筋の関係

回外筋の近位付着は広範であり、表在性線維は、上腕骨外側上顆と外側側副靭帯、輪状靭帯から起こっています。

深部線維は、尺骨の回外筋稜付近およびそれに沿って起こります。

両筋線維は、橈骨の近位1/3の部分に沿って付着します。

回内位では、回外筋はねじれ引き伸ばされ、前腕を回外させる最良の位置にあります。

回外筋は上腕骨にほんの一部付着していますが、肘での内側-外側回転軸に近すぎるため屈曲あるいは伸展トルクを生じることはほとんどありません。

回外筋は読んで字のごとく、絶え間なく働く前腕回外筋であり、肘屈曲に働く上腕筋と類似しています。

回外筋は肘の角度、それに運動時の速度やパワーに関係なく、回外中の筋電図活動は有意な値を示します。

上腕二頭筋もまた主要な回外筋ですが、通常はとくに肘の屈曲を伴う高パワー動作の際に働きます。

上腕二頭筋は、前腕の強力な回外筋として働き、回外筋に比べ、約3倍の生理学的横断面積を持ちます。

回外筋としての二頭筋は、特に肘を90°に屈曲して急速で力強い回内から回外への一連の運動中に二頭筋を触診することによって検証できます。

前腕が回内位にあるとき、二頭筋腱は橈骨近位端に巻き付いています。

完全回内位から二頭筋を自動的に収縮させることによって橈骨は回外位へと急速に軸回旋します。

二頭筋の回外筋としての効率は肘が約90°屈曲位にあるときに最高になります。

このため肘は多くの高パワーの回外を必要とする課題動作の際、ごく自然に90°屈曲位の保持されます。

90°肘屈曲位では、二頭筋腱は橈骨に90°の角度をなして付着します。

これにより、最大努力下での二頭筋の力全体の大きさんは、前腕の回旋軸にほぼ直角に生じるのを可能とします。

これとは対照的に、例えば肘を30°屈曲位にした場合では、二頭筋権が橈骨へ停止する角度は小さくなります。

この角度変化により回外トルクの発生能は、50%減少すると言われています。

 

関連記事

コメントは利用できません。

ピックアップ記事

  1. 2017-9-22

    リュックサックによる腰椎への圧縮軽減

    リュックサックはバッグとしての優れた役割もさることながら、腰椎への負荷軽減ギアとしても効果を発揮しま…
  2. 2017-6-15

    腋窩陥凹はハンモックのように

    肩甲上腕関節の関節包靱帯は複雑なコラーゲン線維の交わりあった束から構成され、それぞれ上・中・下の3つ…
  3. 2017-1-18

    筋力トレーニングの負荷設定について

    筋力トレーニングを行うに当たっては、目的を明確にし、その目的に応じたトレーニング条件を設定することが…
  4. 2016-12-1

    骨の連結

    骨の連結には骨と骨が線維性の結合組織によって結合される線維性の連結と、骨と骨が軟骨線維によって結合さ…
  5. 2016-9-6

    トレーニング効果の種類

    トレーニング刺激に対して身体を適応させていく過程がトレーニングであり、適応によって得られた変化がトレ…

FACEBOOKもチェック!

注目TOPIC

  1. 2015-3-30

    意外と身近な「ペットボトル症候群」とは?

    季節的に暖かくなるにつれて水分摂取の量が増えていきますが、ジュースをよく飲む方にとっては注意すべきこ…
  2. 2015-11-25

    ラベンダーによるアロマテラピーについて

    アロマテラピーは芳香療法とも呼ばれ、1920年代にフランスの調香師ガットフォッセが作ったとされていま…
  3. 2015-9-9

    フィードフォワード制御とは

    運動制御系(中枢神経系)は、制御対象(効果器)に運動指令を送り、身体運動によって環境に働きかけていま…
  4. 2014-12-9

    スポーツ医学の起源を知る。

    どの分野でも常に新しい発見があるように、スポーツの世界でも、理論や科学、医学とさまざまな分野で進化を…
  5. 2017-3-6

    運動連鎖を引き出すために

    運動連鎖をうまくつかって最終的に大きなスピードを得るためには、まず中心部をしっかりとさせて大きな力を…
ページ上部へ戻る