拘縮とその分類

拘縮は、まず先天性内反足のような先天性拘縮と後天的な原因によって発生する後天性拘縮に分類され、後者に関しては病変部位やその原因によって分類でき、なかでも古典的ではありますが、Hoffaの分類がよく用いられます。

これによれば、拘縮は皮膚性、結合組織性、筋性、神経性、関節性に分類されます。

皮膚性拘縮は、熱傷後や皮膚挫創後に壊死を起こし、瘢痕治癒後に発生する瘢痕拘縮がこれにあたり、特に熱傷の場合はIII度またはII度の真皮深層熱傷で拘縮が生じることが多いとされています。

また膠原病の一種である強皮症では皮下組織に顕著な線維化が生じ、その結果として皮膚そのものが硬化し、拘縮へと発展します。

靭帯、腱、腱膜など主に結合組織によって構成される組織に起因するものを結合組織性拘縮といいます。

手掌腱膜が癒着、瘢痕化し、手指の屈曲拘縮を来すDupuytren拘縮はこれにあたります。

また、組織の構成から考えると真皮や皮下組織、筋膜、関節包の変化に起因する拘縮もこれに属すると考えられます。

筋性拘縮は、筋線維の短縮や萎縮が原因とされ、関節が特定の肢位で長期間固定されたことで起こった拘縮はこれに属します。

その場合は筋膜の変化も生じるため結合組織性拘縮も合併していることが非常に多いと考えられます。

また、筋原性疾患や筋損傷後に瘢痕が形成されて起こる拘縮、ギプス固定などで骨格筋の阻血が引き起こされて起こったVolkmann拘縮もこれに含まれます。

神経性拘縮は、拘縮の原因が神経疾患に由来するものを言います。

痛みが強く発生する場合には反射的に筋スパズムが起こり、逃避肢位をとりますが、これが長時間続くと拘縮が発生します。

また、痙性麻痺を伴う中枢神経疾患では、筋緊張亢進のため拘縮が発生することが多くなります。

一方、末梢神経障害に伴う骨格筋の弛緩性麻痺でも拘縮が発生することがありますが、これは拮抗筋と主動作筋の両方が完全な弛緩性麻痺を呈している場合には発生することは少なく、回復過程などにおいて拮抗筋と主動作筋の筋力のアンバランスの際に生じると考えられます。

関節性拘縮は、関節構成体に属する軟部組織である滑膜や関節包、関節内靱帯などに由来する拘縮のことを言いますが、これらの組織の構成は結合組織であるため結合組織性拘縮と同様であると考えられています。

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