骨格筋弾性タンパク質であるコネクチン

現在知られているなかで最も大きなタンパク質であるといわれるコネクチンは横紋筋、すなわちコネクチン、すなわち骨格筋や心筋のサルコメアに存在する弾性タンパク質で、長さは1μmにも及ぶといいます。

なかでも、骨格筋やサルコメアに存在するコネクチンは特に巨大な分子であり、多数のサブタイプが存在します。

骨格筋のサルコメアで発現するコネクチンは、半分のサルコメア内でみるとZ帯に始まってI帯を走り太い筋フィラメント、すなわちミオシンフィラメントに結合したままM線の外側に至ります。

I帯領域のコネクチンは反復する免疫グロブリン部と伸縮可能な弾性領域であるPEVK部よりなります。

弾性領域はバネ状であり、筋線維を伸張するとタンパク質の構造が解けていき、短縮すると元に戻るという特徴があります。

一方、ミオシンフィラメント、すなわちA帯領域のコネクチンは免疫グロブリンとフィブロネクチンからなります。

コネクチンのA帯領域の大きさや構造は脊椎動物では保存されていますが、I帯領域はコネクチン発現の際の選択的スプライシングにより大きさや構造が異なります。

スプライシングとは、いわば不要部分の切り取りというようなもので、転写されたmRNAを翻訳する際に、必要な部分であるエキソンと不必要な部分であるイントロンのうち、このイントロンを切り捨てる過程をスプライシングと呼びます。

つまり、選択的スプライシングとはスプライシングを行う部位や組み合わせが変化することで、結果的に、ひとつの遺伝子から複数のmRNAが生成されることで、複数のサブタイプのタンパク質ができることになります。

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