進化から考える股関節伸展機構

脊椎動物のなかで初めて地上に進出したのは爬虫類です。

その中でも恐竜(大爬虫類)は絶滅していき、最終的には小さな爬虫類だけが進化していきました。

小さな爬虫類は天敵から逃げる必要があるため、移動の際にスピードが要求されます。
そのため、スピードを出す為に「蹴り出す」という機能が必要となってきたと言われています。

「蹴り出す」機能の獲得に伴って水平に突き出た四肢を回転させ、関節は矢状面に沿って屈伸するようになり、推進力を生み出すことが可能になってきたのです。

さらに骨が変化して関節の突起部ができることにより、テコ比を減少させ筋力をより強く働かせることができるようになり、強い駆動力を得ることに成功しました。

この天敵から逃げる為の移動スピードの獲得が四足歩行の発達の歴史になります。

その後、種や生物の増加により、樹上生活を余儀なくされた生物は、バランスを調整するために尾を持っていました。

尾は身体バランスの調整と舵取りのような機能を持っています。
尾があることでバランスを調節する、これは現在の動物にも見られる機能です。
ですがヒトは樹上ではなく再度陸上に戻ります。
尻餅をつくようになると、尾は邪魔なものとなり退化していきます。
さらにヒトの祖先は、手が使えるようになり道具を発達させてきました。
このような環境の変化のなかで、道具を使った狩猟と肉食は、ヒトの体重増加と骨格発達に寄与していきます。

骨格的に発達していったことと、サルのうちに得た樹上でのぶら下がりと木登り動作の習得は脊柱と股関節伸展機構を発達させ、体幹の直立が可能となりました。

これによりヒトの直立二足歩行は可能になります。

サルとヒトの股関節伸展機構は似て非なるもので、サルでは坐骨付近の殿筋がメインで働くのに対し、ヒトでは大腿骨後面のハムストリングスが機能的に使われます。

ですが動物本来の機能を考えれば、ハムストリングスだけではなく臀部を使って機能的な股関節伸展機構を維持することが重要です。
お尻を鍛えるのはこのためです。
我々の機能はやはり原始的な働きの上に成り立っているのでしょうから。

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