第6の栄養素「食物繊維」とは

食物繊維とは、植物の繊維や細胞壁などを構成する多糖類で、ヒトでは消化できないか、消化の困難な物質で、第6の栄養素と言われることもあります。

食物繊維には、セルロース、ペクチン、リグニンなどがありますが、前述のようにどれも植物の細胞壁を補強する材料となります。

食物繊維は水に溶けやすいか、溶けないかで2つに分けられています。

水に溶けやすいものを「水溶性食物繊維」溶けにくいものを「難溶性食物繊維」といいます。

水溶性食物繊維の代表は、ペクチンで、オート麦、豆類、ニンジン、リンゴなどに大量に含まれています。

リンゴが体に良いことは昔から有名で、ドイツの諺に「1日1個のリンゴは医者いらず」とあるほどです。

一方、難溶性食物繊維の代表は、セルロースやリグニンで、玄米、トウモコロシ、もみがらなどに多く入っています。

食物繊維の働きで著名なものに、腸内環境の改善があります。

食物繊維は、大量の水を吸い膨れ上がる特徴があり、食物繊維が豊富な消化物は小腸において、そうでないときの2倍の体積となります。

そうした食物繊維は、腸内の有害な因子を見つけては捕捉し、そして体外に排出されます。

すなわち、食物繊維がない場合に比べて、あるときのほうが、腸内ははるかにきれいになります。

また、食物繊維の効果はそれだけではありません。

食物繊維をたくさん含んだ消化物は、水を吸収して腸管いっぱいに膨れますが、こうした消化物は、腸壁をこすりながら、障壁をソフトに圧迫します。

こうした腸壁のまわりに付着したカスや有害物質などの残り物を、ふくらんだ消化物によって削りとってしまいます。

また、膨らんだ消化物が腸壁を圧迫すると、これが刺激となり、便意を催し、すなわち便秘の予防にもなります。

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