変形性関節症

変形性関節症は、関節にみられる非炎症性、進行性の病変で、力学的負荷が大きいものに頻度が高まります。

関節の疼痛、運動制限をきたし、滑液貯留を認めます。

原因としては、1次性(明らかな原疾患のないもの)と、2次性(原疾患による骨頭変性や関節不適合などが原因)があります。

関節軟骨・関節下骨の変性、関節の後行変性。

病理学的変化初期
変性し摩耗、剥落している軟骨。軽い炎症を生じている滑液膜。肥厚している軟骨下骨質。
病理学的変化後期
露出している骨質。骨棘増殖。関節鼠。像牙化した骨質。

加齢現象をもとに力学的波錠に加え関節軟骨の水分含有量、基質であるムコ多糖質やコラーゲンの生化学的変化、基質を分解する酵素活性の亢進など、さまざまな要因が関連します。

主な変形性関節症は、「変形性股関節症」と「変形性膝関節症」があります。

変形性股関節症は、2次性(先天性股関節脱臼・臼蓋形成不全)が多く、女性に多いです。

股関節痛、運動制限、歩行能力低下が起きます。

疼痛増強とともに股関節は屈曲・内転・外旋位拘縮をきたし、下肢の見かけ上の短縮があります。

股関節拘縮のために腰椎は前弯し骨盤は前傾するので、背臥位では患肢大腿後面は床面から離れます(トーマスサイン)。

治療としては、安静・免荷(体重減量・装具)、リハビリテーション(温熱・筋力増強など)、薬物療法、手術(筋解離術・骨切り術・関節固定術・関節形成術など)があります。

変形性膝関節症は、50歳以上の肥満女性に多く、1次性関節症が多数を占めます。

疼痛、運動制限、関節水種、大腿四頭筋委縮、内反変性が起こります。

治療としては、安静・免荷、リハビリテーション(温熱・大腿四頭筋筋力増強など)、薬物療法、高度の変性や関節破壊で手術(脛骨骨切り術・関節固定術・人工関節置換術など)があります。

人工股関節置換術後は、後方脱臼に注意し「屈曲・内転・内旋位」を避ける必要があります。

リハビリテーションの筋力増強は日常生活動作(ADL)に大きく関わってきます。

リハビリテーションでは、筋力増強だけにこだわらず、関節動作における筋肉の使い方、筋発火作用、筋肉の動員数増加、神経系の向上、筋弛緩も考える必要があります。

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